Trip

 06

「ひぃんっ……ああっ……」

 真澄の白い内股の筋がヒクヒクと動く。

 その可愛い性器をパクりと口に銜えると、わざと音を立てるように啜った。

 ズズズッ、ズブブブ────ッ!

 とても卑猥な音だった。

 だが、その音に反応して、真澄はより興奮している。

 心は幼く、まだ純情だというのに、躯だけは酷く淫らだ。

「アアッ……やぁあっ……アアッ」

 無意識に真澄の腰が揺れている。きっと真澄は自分が今どれほど卑猥な格好をしているのか理解はしていまい。

 陽の当る自然の中、ワンピースの裾をたくしあげて、これ以上にないほど足を広げて淫らに腰を揺らしているのだ。

「あぁああっ……ダメっ……もうっ、もうっ……ひぃいん……でりゅぅ……」

 車の中でも勃起させていたのだ。達するのは早かった。

「イクッ……ひとっし……さぁあああんっ……イクぅうううっ!!」

 ビクッビクッと大きく躯を震わせて、私の口の中で爆ぜた。

 ドクドクと口の中に吐かれる粘液を私は飲んだ。

 真澄のものなら精液さえ甘かった。

 尿道の残滓すら全てすすり、ようやく真澄のペニスを解放する。

 ほんのりと紅色に頬を染め、焦点の合わない潤んだ瞳。達したあとの真澄は壮絶に艶っぽい。

 細い肩を仕切りに上下させ、真澄は呼吸を整える。

「さあ、もう歩けるだろう?」

 私は真澄に手を差し出した。

 しかし、真澄は手を取どころか首を振る。

 思ってもみない返答に私はどうしてか尋ねてみた。

「お尻の……取ってください」

 真澄の言葉でローターのスイッチを入れっぱなしだったのを思い出す。  
  
「まだ、ダメだ」

「どうして……そんなっ……」

 泣きそうな顔で真澄は私に訴えかけてくるが、私の考えは変わらない。

「それはお風呂場で取ってあげよう。さあ、おいで」

 今度こそ、真澄は私の手を取った。

 達したばかりの真澄の足どりは朧げだったが、歩けないほどではない。

 私は真澄の躯をささえながら階段を昇る。それからまっすぐに浴室に向かった。

 私は自分の服を脱ぎながら、真澄の着替えを見つめていた。

 華奢な肩、細い首、しなやかで張りのある白い肌。浮き上がる肩甲骨とすらりと伸びた背筋。

 女性や子供ほど丸みを帯びていないが、かといって男性的な無骨さもない。

 ユニセックスのような微妙なバランスが、返って繊細な美しさを生んでいる。

 この時のこの瞬間でしかない芸術だ。

「あの……仁さん、なにか僕おかしいですか?」

 私の視線に気づいた真澄は、恥ずかしそうに訴えかける。

「なに、君の美しい躯に見蕩れていただけだよ」

 私がそう言うと薄らと頬を染めた。

「冗談がすぎます」

 不思議なことに彼には自分の価値はわからないらしい。

 いや、彼ぐらいの年齢なら繊細な美しさより、剛胆な強さに憧れる気持ちもわからなくもない。

「おいで、躯を洗って上げよう」

 私は真澄の手をとって浴室の中に入る。

 浴室は湖に迫り出すように作られていた。

 浴槽は広々としたジャグジーで、壁は一面のガラス張。その見晴らしは最高のものだった。


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