Trip

 19

 私は頬が緩むのを止められなかった。まあ、どうせ真澄には私の表情など見えないのだが。

「さて、一体どこを舐めて欲しいんだい?」

 真澄は恥ずかしげに、お尻をモジモジと揺らす。そんなことをしてもいやらしいだけだと言うのに。

 言わなければ、いつまで経っても焦らされるままだということは、真澄も学習している。

「ぼっ……僕の……お尻の孔を……舐めて下さい」

 とうとう真澄が我慢し切れずに言った。

「お尻を舐められるのが大好きなんて、悪い子だ」

 ふふふっと笑うと、俯せる頬や耳が赤くなっていることが分かる。

「真澄のお望みどおりたっぷりと舐めて上げるからね」

 すると、真澄のアナルがヒクヒクと蠢いた。

 私はニヤリと笑う。言葉だけで感じてしまうなんて、いやらしい躯だ。

 期待に待切れない可愛い蕾に私はキスをして、その快楽の門に舌を差し込んだ。

 ***

 じゅぷっ……じゅるるっ……じぷぷぷっ……じゅじゅじゅ。

 ずっと、いやらしい水音が鳴り響いていた。

 真澄のアナルはとろとろに蕩け、中はマグマのように熱くなっていた。

 しっかりと押さえていないと、揺れてどうしようもない腰を掴んで、その蕩けた孔に何度も舌を差し入れる。

「ひぃいいっ……いやぁ……もうっ……あちゅい……ひぃいいんっ!!」

 すでに呂律さえ、回っていないほど真澄は身も心も、ズクズクに蕩けている。

 舌先で前立腺を擦り付けてやると、押さえていても腰が跳ねるほどだった。

 どれほどこうやっているか私にも感覚はなかったが、陽光の注ぐ中で、淫猥に見悶える真澄に、私の欲望は止まることを知らなかった。

「あひっ……ああっ……おかしくなるっ……ひぃいいいっ……もうっ……らめぇ……ああっ……ひぃいい」

 目隠しのせいで、真澄の躯はいつもよりも敏感だった。

 真澄の口元からは、絶えず涎が滴っている。

 しかし、どれほど舌を差し入れても達するほどの刺激は得られずにいた。

 生殺しのように、ぬるい快楽だけを何度も与えられて、躯の奥は強い刺激が欲しくて、狂おしいほど疼いているに違いない。

 真澄の躯の事は本人よりも私の方が把握している。

「あぁあっ……もうっ……しないでぇ……ひぃいいっ……もうっ、もうっ……あぁああっ……」

 真澄の全身が汗でじっとりと湿っている。

 しかし、こんなに懇願していても私は解放してやるつもりはなかった。

 そう、真澄自ら自分を求めるまでは────。

 そして、また淫らにひくつくアナルに舌を差し入れて、敏感な場所ばかりを責め立てる。

「あぁあああ────っ!……もうっ…もうっ……欲しいっ……下さいっ!!」

 悲痛な声で真澄が叫ぶ。
 
「なにが欲しいか、ちゃんと言えるだろう」

「ううっ……仁さんのっ……仁さんの……おちんちんが欲しいっ……もうっ……もうっ、欲しくてっ……狂っちゃう……」

 その言葉に私は満足した。

 恥じらいの強い真澄は、いくら淫らに悶えても、自ら欲望を口にすることは滅多にない。

 私のペニスも限界だった。

「私もだ……真澄が欲しくて堪らないっ……」

 私は真澄を仰向けに寝かせると、その足を左右に大きく広げた。

「挿るぞ、真澄っ……」

「ああっ、来てっ……早くっ……欲しいっ……仁さんが欲しいっ!」

 こんなに熱烈に言葉で求められたのは初めてだった。

 それは新しい感動だった。

 勃起したペニスが更に滾る。今すぐ真澄の中に埋めなければ、狂ってしまいそうだった。

 


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