タブー
 11

「天音……」

 皇紀は天音を抱き寄せて、その口唇にキスをした。
 深く口づけると、天音からも求めるように、舌を突き出す。
 心地良さげに、皇紀のキスを天音は受けた。

「おにーちゃん……して、さっきのして……」

 濡れた口唇で、物欲しそうな瞳で懇願する。

 自分と違って、優秀な弟は、両親から期待されていた。皇紀にとってはおもしろいはずもなく、ここ数年は口も聞いていなかった。

「ああ、いいぜ。 お前が気がすむまで、いっぱいケツに入れてやる、その代わり、これからは俺が言えば、いつだって足を広げるんだぞ」

 両親が、こんなにいやらしい天音を知ったらどう思うだろうと、そう考えただけで、皇紀は暗い優越感に浸った。

「うん……わかった。だから……お願い……」

 縋りつき甘えてくる天音が可愛いと思った。

 腕の中にいる天音は、皇紀にとってもう、憎らしい弟ではなかった。
 
 皇紀は、その甘くいやらしい小さな躯に、愛しそうに口唇を寄せた。

 END

 


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