試練

 11

 次の日の夜、有川が友里の元へとやってきた。

「どうだい友里。この一日で君がどんな風に変わったか、とても楽しみだったよ」

 見下ろした有川の視界に映る友里は、どこを見ているか分からないような虚な目で喘いでいた。

 口元からは涎が垂れ流しで、首もとから胸元までベットリと濡らしている。

 腰は始終、ユラユラら淫らにうねらせ、勃起したペニスを揺らしている。

「随分、可愛くなったものだ」

「もう、乳首の方は息を吹きかけただけで感じるようになりましたよ」

 男が有川に報告する。

「いやぁ…もう、イクっ、イキたいっ…あぁああっ!!」

 うわ言のように、友里は欲望を口にしていた。

 七時間、睡眠という休憩を与えられた後、友里は昨夜と同じように椅子に拘束され、再び乳首を責められ続けている。

 巧妙なのは、数時間おきに放置されることだ。身体を休められると思ったのは最初だけで、射精できず勃起したままでは、身体の熱はなかなか下がらず、快感を欲して身体が狂おしく疼くのだ。

 なんとか身体の疼きを鎮めようと身体を揺すってみても、ほとんど効果を得られない。

 そしてようやく、静まり始めたと思う頃合いで男はやってきて、再び激しい刺激を与えるのだ。

 何度も繰り返し乳首を刺激するうちに、まるで性器にでもなったように、友里はそこの刺激だけで空イキするようになっていた。

「やはり、元々敏感な体質なんだろうな。一日でこんなにいやらしい身体になるとは」

 有川は友里のぷっくりと膨れた赤い果実をギュっと抓った。

「ひぃいいいいい────っ!!」

 友里の身体はビクビクと跳ねて、その表情は快感に悶える。

「フフフッ、イッたか。よしよしいい子だ」

 そう言って、有川は友里の頬を撫でた。

 友里はまだオーガズムを感じている様子で、小刻みに身体を揺らしていた。

「よし、では次の段階へと進めようか」

 有川の言葉に男はニヤリと笑って、承知しましたと告げた。

 すでに男はいくつかの道具を用意していた。友里の出来に有川が満足するだろうと思っていたからだ。

 その中からアイマスクを手渡す。

「さあ、友里。これからこれをつけて貰うよ」

 すっかり理性を飛ばしている友里には、それがどういう効果を自分に与えるかなど考えられるはずもない。 

 マスクを掛けられ、視界が暗闇に閉ざされて、ようやく見えない恐怖を知った。

「いやぁ、これ取って。怖い……」

 しかし、友里の言葉などまるで聞こえていなかのように無視され、有川はリモコンで椅子を動かして友里足を大きく広げさせ、アナルがよく見えるように少し膝を曲げるような形で固定させる。

「これから、アナルも調教していく、嬉しいだろう。死ぬほどたっぷり快感を覚えさせてやる。いいか、お前に骨の髄まで男に抱かれる為だけの存在なのだと教え込んでやる」

 一瞬、戻った理性が有川の計画を知って恐怖した。

 違う、僕は…僕は…ただ省吾さんの力になりたかっただけ。あの人の側にいて役に立てたらいいと思っていただけだ。

 男なら誰でも欲しがるような、そんな淫乱になんてなりたくない。

「嫌だ。助けて、省吾さんっ!!」

「ふふっ、社長はここにいないよ。まあ、いたとしても助けないと思うがね」

 その言葉に、どこか張り詰めていた気力が萎えた。

「そう、諦めたまえ。ここに社長が君を連れてきた時点で君の運命は決められていたんだよ」

 有川は友里のアナルにローションを塗りつけ、漏斗のような先端ごと中身を腸の中へも注ぎ込んだ。

「まずは前立腺だ。乳首を同じようにたっぷり時間を掛けて責めてやろう」

 グチョリと指先がアナルの中に差し込まれる。

「目隠しをすると、更に神経は敏感になる。今よりずっと敏感にして上げよう。いつでもここが疼いて堪らなくなるように」

 グリグリと前立腺を刺激され、それだけで背筋がゾクゾクするような快感が走る。

 そして調教師による乳首の責めも再開された。

 繊細な場所ばかり弄られて、始まったばかりというのに、友里の身体は狂おしいほどの快楽に身体を震わせていた。

「ひぃいいっ…やぁああああ────ッ!!」

 友里の嬌声が部屋中に響く。

 しかし、長い夜は始まったばかりで、友里は自分の喉が枯れ果ててもまだその責め苦に耐えなければいけなかった。

 


/ / 戻る / Top