試練

 13

「また友里の大好きな乳首を弄ってやろう。嬉しいだろう」

 既に熟れた果実のように腫れた乳首を有川は遠慮もなく抓る。

「いっ、ひぃいいいっ!!」

 逃れたくても両腕を調教師に掴まれていて、逆に胸を突き出すような格好にさせたれる。

「そんなに喜んでくれるなんて嬉しいよ。君がその男を達かせられるまで、たっぷり嬲ってあげよう」
 
 友里は知らない。性を職業とする男がどれほど自在に自分の性器を操れるかを。

「あっ、いっ、やぁあああっ!!」

 グリグリと乳頭を揉まれながら、友里の体は悶えていた。

 彼の乳首は性器以上に敏感なものへと変えられていたのだ。

 狂う、本当に狂ってしまう。

 過剰な快感にを与え続けられて、友里の神経は焼き切れる寸でだった。

 不意に省吾の顔が頭を過る。
 こんな苦しみを与えたのは彼だった。

 それでも省吾を憎む気にはなれなかい。ただ、こんな風に道具にされることが哀しかった。

   ***

 調教師が達するまで、友里は何度もイッては気を失い、強い刺激で覚醒されては、再び快感と苦痛を味合わされた。

 いや、やめて、を何度も繰り返し懇願するが、その言葉が聞き入れられたことは一度もなく、二人の男に交互に何度も犯された。

 時間の感覚などすでになく、何度目かの体内での射精で、ようやくアナルからペニスが抜かれて、これで休めると思った瞬間、二人の男は指一本も動かせない友里の体を起こすと、ずっと触れなかったペニスに手を掛ける。

 触らないで…

 声にすらならない懇願は誰に届く訳もなく、男の手は射精を止められて酷く敏感になっているペニスへと伸びて、友里は恐怖を感じていた。

 もう、快感なんて一欠片もいらない。

 しかし当然、無慈悲にも男の手は友里のペニスを扱き始める。

「ああ…うっう……」

 いくら感じたくないと願っても、この体は刺激に過敏に反応する。

 まるでそこだけが燃えているように酷く熱い。

「あぁっ…あっ……やぁああっ…」

 長時間射精を止められていた反動は凄まじく、達した瞬間は快感に意識は真っ白に飛んだ。

 しかし、まだ男の手淫は終わらずに友里の射精もまだ続いたままだ。

「やぁあ……あぁああっ……」

 まるで虫の声のような、か細い嬌声を上げ、ビクビクと体を震わせる。

 気が遠くなるほど射精は続き、その後尿を漏らした。

 友里は薄れゆく意識の中で、自分はもう人ではないのだと、そう思った。

   ***

 あれから、どれ位の時間と日が過ぎたのか友里には全く分からなくなっていた。

 目隠しは外されることもなく、気がつけば誰かに犯されている。それは調教師の男であったり、別の男であったりした。

 ある時は、多数の男達に同時に嬲られた。

 時間の感覚もわからず、意識があるうちはずっと体を弄ばれている。すると次第に意識が朦朧としていくった。

 自分が一体誰で、何をしていたのか、どうして自分がここにいるのかさえ曖昧になってくる。

 友里のリアルは肌から触れられる情報だけ。肉体の快楽以外は考えられなかった。

 目が覚めて誰もいないと酷く不安になる。

 そんな時は眠くなくても無理矢理眠る。そうでないと最悪な妄想ばかりをしてしまう。

 このまま省吾に捨てられるのかもしれない。最終的に考えてしまうのはいつもそのことだ。
 
 快楽を与えられている間はなにも考えなくてもいい。

 うつらうつらと、現実と夢の中を微睡んでいると急に起こされた。

「さあ、今日から次の段階への調教だ。今日から俺はお前の身体には一切触れない。俺がお前に触れるのはお前が俺に懇願した時だけだ」

 男の言うことが分からなくて混乱する。

 なにもしないのなら友里にはその方がありがたい。
 だか、それが言葉の額面道理だなんて到底思えない。

 混乱しながらも男は友里に立ち上がるように命令する。

 ガチャリと首輪に鎖が填められて、まるで犬のように男に引かれる。

 既に犬のように扱われることへの抵抗はない。
 男に逆らうことの無意味さを友里は散々その身体に教えこまれた。
 ただ、目が見えない状態で歩くことに恐怖を覚える。
 そして、友里は久しぶりに自分の足で歩くことを思い出した。

 男は決して強引に鎖を引きはしなかった。

 友里がつまづくことのないように、ゆっくりと進んでいく。
 扉が開く音に友里は自分がこの部屋から出ることを知る。

 一体どこに連れられて、何をさせられるのか?
 不安が無い訳ではないが、頭はどこか霞がかったように思考が鈍い。

 調教され始めてから、まるで防衛本能のように考えることをしなくなっていた。

 


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