|
デート 14 最初からラストスパートのような激しさで、杭を打ち付ける。 真澄同様、私のペニスもガチガチに堅く膨張し、噴火間際の火山のように滾っていた。 「アアッ……イイッ……アァアアッ……」 真澄の表情には知性の欠片もなく、快楽に蕩けた締まりのない顔で、口元から唾液を垂らしていた。 さすがに私も、もうあまり持ちそうにもない。 腹筋の筋が切れそうだと思いながら私は力を振り絞る。 「アンッ……アッ……アァアアア!!」 あとは夢中で腰を振った。 ぎゅう〜っと絞られるように、ペニスを締め付けられた瞬間に、弾けた。 まるで決壊のように、私の精子が真澄の中に流れ込む。 ◇ たぶん、意識を失っていたのはそれほどの時間ではなかった。 まだ疲労がたっぷりと私を襲う。 指を動かすのもおっくうだったが、私は時計を見た。 時間まで、あと30分ほどしかない。 こんな我を忘れるようなセックスをしたのは初めてだった。 真澄の方を見ると、まだ彼は意識を取り戻してはいないようだ。 放り出した鞄からカメラを取り出して、ファインダーから真澄の姿を覗いた。 酷く、卑猥な格好だった。 メイクは既に落ち始めて、幼い顔に精液がこびりついている。 ワンピースはほどんど羽織っただけのような形で、ブラジャーは胸の下でまだ纏わりついている。その上には真っ赤な実のような乳首と腫上がった乳輪。 足は大きく広げられたままで、尻の孔からは白濁した精液がどろりと流れ落ちていた。 私は何度もシャッターを切った。 最高画質で撮影していたから、さほどの量はない。 さて、急いで用意しないとな。 本当なら、もっと悪戯したいところだが、残念ながら時間がない。 私は彼を清めるだけにして、早々と風呂から上がった。 ホテルを出て、彼を家まで送る。 私も無理強いはしなかった。 彼の家の近くでタクシーを降りた。 「今日は一日付きあってくれてありがとう。とても楽しかったよ」 「いえ……僕は……」 それだけ言って彼は言葉を切った。 本当に彼は育ちが良くていい子だった。 「こんなおじさんが言うと変だと思うかもしれないけれど、私は君が好きだよ」 真澄は答えないまま、ずっと俯いていた。 「初めて君を電車の中で見つけたときから気になってしょうがなかった。でも、ずっと見ているだけでいいって思っていたんだ。あの時までね」 きっと真澄にとっては災難でしかなかったのだろうが、それでも私は幸せだった。 「君にはまだよくわからないかもしれないけれど、大人になっても人間って弱くて脆い生き物なんだよ。別に言い訳じゃなくてね」 真澄はやはりなにも応えてはくれなかった。 私はポケットから携帯を取り出した。 「これで最後だよ」 そのデータを削除すると、フォルダーの中が空になった。 「あの……ありがとうございます」 私は苦笑した。 「いえ、どういたしまして」 「じゃあ、僕はこれで失礼します」 あっさりと背中をむけてしまった真澄に私は思わず呼び止めてしまった。 「ちょっと待って」 私は慌てて手帳を取り出すと、自分の携帯番号を走り書きする。 迷ったすえに元木仁と書いた。 「私の携番。なにか困ったことがあったら掛けてきて、君の為ならどんなときでも駆け付けるから……これは私の名前、もときひとしって言うんだ。今日は本当にありがとう」 私は去り行く真澄の背中をずっと見つめていた。 ひどく寂しいような切ないような気持ちに苛まれる。 最後のメモは賭だった。 そして私は彼が携帯に電話を掛けてくることを信じて疑わなかった。 あんな淫らに変えた躯が、自分一人で慰められるはずないのだ。 真澄は苦しんで苦しんで、最後に私に救いを求めるに違いない。 でもあんまり遅すぎると私から迎えに行くかもしれないよ。 さあ、次は一体どんなデートをしよう。 END
← / → / 戻る / Top |