嫉妬

 02

「どこを触られた? どこを触られて、こんな浅ましくパンツを涎でぐっしょり濡らすぐらい感じたんだ」

 真澄はイヤイヤと首を振る。

「言いなさい。言わないとずっとこのままでいることになるよ」

 有無も言わせないような、高圧的な口調で言った。  
 
「ううっ……お、お尻……です……」

「真澄はお尻を触られただけで、こんなになるぐらい感じたの?」

 私はブリーフの濡れた場所を軽く撫でた。それだけで、真澄の躯はふるりと震える。

「お尻の……孔……も……です……」

 消え入りそうな小さな声も、聞き漏らさなかった。

 私は憤りで息が止まる。

「そう……真澄は、痴漢にお尻の孔を弄られて、おちんちんからこんなに嫌らしい液を垂らしたんだ。なんて淫乱な躯なんだろうね」

「うええっ……ひっく……ううっ……」

 真澄の涙は止めどない滝のように頬を濡らしいた。 

 そんな真澄を可哀想に思う気持ちも確かにあるのに、胸を中を吹き荒れる怒りの暴走の前では塵も同じだった。

「それで……どんな風に触られて真澄は感じたの?」

「……やだぁ……もう、許して……」

 真澄の綺麗な涙がポトポト落ちる。精神的な苦痛と羞恥にすっかり涙腺が壊れたようだ。

「ダメだ。私以外の男の手で感じることなんて許さない。ちゃんと罪を告白しなさい。そうでないと許さない」

 それがあたかも真澄への罰なのだと思えるように私は言った。

 真澄はゆっくりとだが、語り始めた。

 真澄が話している間、始終私の心は嫉妬と怒りが吹き荒れていた。

 痴漢が真澄のアナルに挿入した下りは、視界が鮮血に染まった気すらした。

 強張った躯が震えるのを止められない。

 結局、挿れたとたんに電車が駅についたようだが、真澄の可憐な蕾を自分以外が穢して犯したことは、絶対に許せなかった。

「……も……元木さん……」

 真澄が私の表情を見て怯えていた。

「パンツを脱いでお尻を向けて、男に穢された場所を見せなさい」

 真澄は愕然と、私の顔を凝視した。

「どう…して……嫌です。そんなこと……」

 初めて真澄が逆らった。それは更に私の怒りに火をつける。

「そっちこそ、どうして見せられないんだ。まさか、本当はその中を痴漢の精液で穢されたわけじゃないだろうな」

「そんなことされてませんっ!」

「だから、私が見て上げるよ。どれだけ君が汚されたか、きちんと見て、ちゃんと綺麗にしてあげる」

 真澄は眉を顰めて、再び涙を流す。
 だが、これは哀しみの涙でなく、悔しさの涙だ。

 私は強引に真澄を後ろに向かせた。

「さあ、本当に精液がないか見せてみなさい」

 真澄は悔しさに口脣を噛み締めて、パンツを下ろして、私にお尻を突き出す屈辱的な格好をとった。




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