家
中年×少年
誘拐続編/エロ少なめ,母親視点
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「ただいま」
玄関に入って呼びかけるが、返事はない。変わりに聞こえてきたのは、淫らな嬌声だった。
「あぁあっ! もっと、ちょうだいっ!! おチンポっ、ひぃいい!! イイッ、パパッ、もっとぉ、もっとぉ───ッ!」
息子の部屋から聞こえてくる淫らな声に溜息をつく。
また、どこからか知らない男を家に連れ込んできたのだ。
私は真っ直ぐに息子の部屋に向かうと、その扉を開ける。
すると、見知らぬ男が息子の上に馬乗りになって、腰を振りたくり息子の尻を犯していた。
「何をしてるのアナタ達っ!!」
私が怒鳴ると、くたびれた中年のオヤジは飛び上がって驚いた。
「うわっ!……こ、この子が私を誘惑したんだっ!! 私は知らないっ、私は悪くないんだ!!」
汚いペニスが息子のアナルから抜け落ち、中年オヤジは必死で言い訳した。
「どう言い訳しても、立派な犯罪よ。警察に突き出されたくなかったら、今すぐここから出て行って。二度と息子に関わらないで!」
するとオヤジは着るものを掻き集めて裸同然で部屋を飛び出した。
「チェッ、今からいいところだったのに」
中年の親父と違って悪びれる様子もなく、息子は吐き捨てた。
「貴哉、あれほど知らない人は家に上げないでって言ったでしょ!」
ただでさえ仕事から疲れて帰ってきているのだ。息子の放蕩ぶりにはうんざりだった。
「だって身体が疼いてしょうがないんだから仕方ないだろ。こんなオモチャじゃ、満足なんてできないよ」
そう言いながら、貴哉は醜悪なイボイボがついた極太の黒いバイブを手にするとスイッチをオンにする。
ウィンウィンと音を立てながら、グロテスクな擬似ペニスがクニクニとうねりだす。
すると、そのバイブを貴哉は股を広げ、私の見ている前で自分のアナルに埋め始めたのだ。
「あぁあっ……んんっ!」
ズブズブとバイブは簡単に貴哉のアナルに挿っていく。貴哉は快感に顔を歪ませて、バイブを抽送し始めた。
真っ赤に熟れたようなアナルは女性器よりも淫猥に見えた。
「やめなさいっ!!」
母親の目の前で恥じらいもせずオナニーをする息子に私は思わず手が出てしまった。
頬を叩き、バイブを取り上げる。
「何度言ったら分かるの、子供がこうゆうことするのは悪いことなの。貴方はまだ小学生なのよ。こんなことするよりも、友達と遊んだりゲームをするとか、もっと楽しいこといっぱいあるでしょ!」
すると貴哉は私を冷たい瞳で睨みつけた。
「そんなのつまんないよ。同学年のヤツなんかてんでガキだし、ゲームなんか所詮子供騙しだろ。そんなことよりセックスのほうがずっといいよ。気持ちいいし、なにより皆僕をチヤホヤしてくれるしさ。大の大人が僕の言うこと聞いて右往左往してさ、可愛いの」
そう言って貴哉はニヤリと笑う。
私はゾッとした。
息子の表情は性悪の女そのものの顔だった。
数ヶ月前までは、年相応の純真無垢な少年だったのに……。
ママ、ママとじゃれついてきた昔を思うと涙が出そうになる。
数ヶ月前に息子は誘拐されて、その間ずっと多人数の男達に犯され続けたのだ。そのせいでどうしょうもない淫乱にさせられてしまった。
最後に自分の父親にまで犯されて……。
その時のことは思い出したくもない。
「バイブ返してよ。じゃなきゃパパに会わせて。会わせてくれたら、もう知らない男を家に上げないし、ママの言うことも聞くから……ねっ、お願い!」
上目遣いでおねだりする息子は、まるで女そのもので私はどうしようもない嫌悪に襲われる。
「ダメよ、智則さんには絶対会わせないないわ。あんな、自分の息子を平気で抱くような外道な父親なんかに会わせられるわけないでしょ!」
「パパは外道なんかじゃないっ! パパは貴哉のこと誰より愛してくれてる。ママは僕に嫉妬してるんでしょ、僕の方がずっとパパに愛されてるから、自分が女として僕より劣ってるからって僕からパパを取り上げないで!」
息子の言葉も痛かったが、もっと痛かったのは貴哉の見下したその瞳だった。
頭が爆発しそうな怒りに、私は気づくと貴哉の頬を張っていた。
空気に響くような音に、私は思った以上に強い力で叩いたのを知る。
「どうして…どうして分かってくれないの。私はあなたのことを思って……」
自分の父親と愛しあいたいなんて異常だ。
私には、どうしても許されないことだった。
「わからないよ、こんなに辛いのに……それが僕の為だなんて、思えるわけないっ!!」
憎しみの籠った目で睨まれて、私は酷く動揺する。
「悪かったわ……手を挙げたりして…でも、私も貴哉のこと愛してるの……それだけは信じて」
私は逃げ出すように貴哉の部屋から飛び出した。
これ以上、一緒にいるのは私にも貴哉にとっても精神上よくないと思った。
疲れた……どうして、こんなことになってしまったのだろう。
きっと、智則さんと離婚して、周りも平常に戻れば時と共に元に戻っていくと思っていた。
それが随分甘かったと、今になってようやく身に沁みた。
時が経つにつれ、貴哉は私にどんどん反抗的になって、今ではもう手もつけれられない。
私は一体どうしたらいいのだろう……。
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