蜘蛛手

 05

「あ〜あ、また泣いちゃったの。可愛いおちんちんを皆に見られただけなのに。今からもっと凄いことされるんだぜ。今から泣いていたら、その大きな瞳が溶けてなくなっちゃうよ」

 男の言葉にぞっとする。

「まあ、処女だし、ちょっと可哀想だから、いいものをあげるよ」

 口を押さえていた男の手が一瞬離れた。

「助けッ……」 

 叫ぶ間もなく再び口を塞がれる。

「こらっ、ダメでしょ声なんかだしたら。それにこんな格好を皆に見られも構わないのかな?」

 口を塞がれた布からは、ツンとアルコールのような匂いがした。

「こんな濡れ濡れの勃起したチンポを曝していたら、自分は被害者ですなんて言っても信じてくれるかな? ただの露出狂の変質者だって思われるのが関の山じゃねーの」

 男は勝ち誇ったようにニヤニヤと笑う。

 頭がクラクラしてきた。
 きっとこの布には、なにか変な薬が染み込まれているに違いない。

「皆にこんな格好を見られたくないなら、黙ってじっとしていないとね」

 頭がぼっーとして、体がふわふわと軽い感じがした。

 男達の這い回る手が、さっきよりも嫌だと思わなくなっていた。

 恐怖や嫌悪が段々と麻痺していくような感じだった。

 それと反比例して、与えられる快感はどんどん増していく。

 あれだけ嫌悪を感じていた中年の愛撫に、乳首がジンジンと疼いてしかたがない。

 ジュプジュプ……ジュルジュル……レロレロ……。

「はぁ〜、甘くて美味ちいよ」

 オヤジは気持ち悪い幼児言葉を口にする。

「んんっ……んんっ……」

 大学生に陰茎を擦られて、知らずに腰が揺れていた。

 認めたくないのに、乳首もチンポも気持ちが良くて堪らない。

「どうやら、薬が効き始めたみたいだな」

 耳元に満足げな男の声が聞こえた。

 大学生の手がどんどん早くなっていく。

 大きな手の平で擦り上げられる度に、溶けるような快感がそこから沸き上がり、熱が滾っていく。

「うぅんっ……ん、ンンッ……」

 口を塞がれていても、鼻から漏れる声は甘いものへと変わっていた。

 中年が乳首をキツク吸い上げると凄まじい快感とともに、体の奥がズクズクと疼く。

 体を駆け巡る快感に、俺の四肢はビクビクと強張った。

 大学生の手は更に早さを増し、突き上げるような射精感が俺を襲う。

「んんっ……ふぅん、ううんっ……」

 酷く熱い視線が自分に注がれているのがわかる。

 出したくて溜まらない。

 だけど、こんなやつらの前で射精なんかしたくなかった。

「まだ、我慢できるんだ。薬が効いてきてるのにしぶといなぁ。まあ、そうやって抵抗してのを追い詰めるのも結構楽しいからいいんだけど」

 ククッと男は咽で笑った。

 男の言葉で青ざめる。

 男の手が、中年に嬲られて腫れて敏感になった乳首に爪を立てた。

「ンン────ッ!!」

 痛みに俺の体は仰け反る。
 しかし、痛み以上の快感もそれは与えた。

 俺はついに堪えられず、白濁を吹き出した。

 ビュッと吐き出された精液に男達がはやし立てる。

 それは、俺が彼らに陥落させられた瞬間だった。

 


/ / 戻る / Top