蜘蛛手

 07

 ヌルヌルとした液体を股間にたっぷりと垂らされた。

 男達の手がそれを塗り込むように、ペニスやアナルに擦りつける。

「うぅうっ……んんっ!!」

 堅く閉ざされた蕾の中に、男の指が差し込まれて、俺は目を見開いた。

 最低の異物感と繊細な粘膜をごつい指で触られる恐怖。

 俺は暴れるが、それも数人の男達に押さえ付けられる。

 グチョグチョと男の指が何度も出入りを繰返す。

 嫌だっ。
 もう、許して。
 お願い……許して。

 涙を流しながら、俺は心の中で願う。

 だが男達はニヤニヤと楽しそうに、その様を眺めているだけだった。

 指が出入りする。グチュグチュという卑猥な音に、俺は耳を塞ぎたかった。

「やぱっり、処女の穴はキツキツだな。力ぬけよ」

 男の言葉は聞けなかった。恐怖と羞恥で体が強張って力を抜くことなどできるはずもない。

「しょうがないな。なら力を抜けるようにしてやるよ」

 男が指を抜く、ホッとしたのも束の間、アナルの中に別の異物が入ってきた。

 それは指よりも少し太くて、まるで睾丸の裏に押し当てられているようだった。

「これが何かわかるか?」

 俺は青ざめながら首を振る。

「まっ、説明するより実際にこのスイッチを入れてみた方が早いよな」

 男は口角を三日月のように鋭利に上げて、不気味な笑みを浮かべている。

 止めてっ!!

 その言葉は中年の汚いペニスを塞がれた口では出すこともできない。

 男の指がスイッチを押す瞬間、まるでスローモーションのように酷くゆっくりと見えた。

 とたんに体の奥でソレがブルブルと震え出す。

「ンンンンッ────!」

 自分の体になにが起きているか分からなかった。

 それは自分も知らなかった敏感な場所に、激しい振動が加えられた。

 剥き出しの神経を機械で振るわされているようだ。

 俺は目を剥いて、躯を震わせる。 

 さっきまで萎えていたはずのペニスは再び勃起し始めて、俺の腰は知らずに揺れていた。

 それは快感と呼ぶにはあまりに刺激が強かった。

 その上に男の手は俺のペニスを擦りあげる。

 別の男達は堅い乳首を押しつぶす。

 男達に触れられている場所が、まるで熟れるように熱く溶けて、堪らない快感を与えていた。

 そして、ずっと俺の口にペニスを擦りつけていた男は、ラストスパートと言わんばかりに、ガクガクと腰を激しく振り俺の口の中に精液を吐き出した。

 ドクドクと口の中を汚す、苦い粘液も、体中を走る快感の前には、なにも感じることができなかった。

「ハァハァ、すごく気持ちよかったよ」

 顔を赤らめたオヤジが、萎えたペニスを口から出して行った。

「さあ、次ぎは俺のを頼むぜ」

 また別の男のペニスが口の中に入れられる。

 もう、逆らう気は起こらなかった。

 どれぐらいそんな地獄を味わったのだろう。

 次第に俺の頭は羞恥や嫌悪よりも、快楽と強い射精感に支配されていた。

 


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