蜘蛛手

 09

 男はニヤニヤと恐怖で強張る俺を見下ろし、当然のようにペニスを打ち付ける。

 激しい嫌悪と苦痛。しかし、それさえ薬のせいか、どんどん輪郭がぼやけていく。

 再び別の男達にペニスや乳首を弄られ、その小さな灯火だった快感が、次第にメラメラと燃え盛る炎のように躯中に広がっていく。

 あれほど痛みと恐怖を感じていたはずの男の抽送さえ、擦る瞬間に甘いものを感じ始めていた。

「どうだ、段々気持ちよくなってきたんだろ?」

 ズコズコと赤黒い陰茎で俺の中を犯しながら、男は言った。

「ンッ……ふっ、んんっ……」

 俺は首を振る。

「へ〜っ、嘘つくんだ。じゃあこれでも気持ちよくないわけ」

 男は内側の浅い場所に強く先端を擦り付ける。

「ンンッ────!!」

 躯の中を突き抜けるような鋭く強い快感に、俺の背が強張った。

 男は愉しそうに、ソコばかりを責め立てる。

「ンンッ!!……ンンンッ────!!」

 ビクビクと激しい痙攣を繰返す。

 涙が溢れて止まらなかった。

「どうした、気持ちよくないんだろ?」

 ようやく責苦が止まり、男はそんな皮肉を口にする。

 俺は再び首を振った。
 結局、そう答えるしかなかった。

「そうか。気持ちいいならもっとしてやるよ」

 ニヤリと冷酷な笑みを浮かべる。
  
 俺は絶望で目の前が真っ暗になった。

 ****

 男は何度も何度も俺の前立腺を責め立てた。

 過ぎる快感と、射精を止められた苦痛を永遠のように味あわされる。

 意識は朦朧として、その内に苦痛から逃れたくて、快楽だけを追い求めた。

「そうそう、段々分ってきたじゃないか。上手そうにチンポをしゃぶるれるようになったな」

 快感が欲しくて、自ら男のペニスを締め付ける。

 ギュッと締め付けると、快感をより深く感じた。

「ンンッ……んァンンッ……ンンゥん……」

 腰が自然に揺れていた。

 唾液が顎を伝うのも、既にもうどうでもよかった。

「俺のチンポが気持ちいいか?」

「気持ちっ……あぁあんっ……気持ち……イイッ……」

「よしよし、もっとたっぷりくれてやるっ!」

 男の動きが激しさを増した。
 ガツガツと腰を叩き付けられ、交わった場所からヌチュヌチュと粘液が泡立つ。

 俺の中の快感もそれに合わせて、強くなっていく。 
     
 擦られている場所が熱くて溶けてしまいそうだ。

「あぁっ!!……イイっ……アァア!!」

「こらっ、そんな大きな声出したら聞こえるだろうが」

 そう言って再び口を塞がれた。

 気持ちが良くてどうにかなってしまいそうだ。

 


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