治療

 08

「なんて弘彰は、淫乱でいやらしい子なんだろう」
    
 淫乱とか、いやらしいとか、蔑まれても、この快感を止めることはできなかった。

 気持ちよくて頭が真っ白になる。
 この快楽を与えてくれるなら、僕はなんでもできるような気がした。

 僕は懸命に腰を振った。
 
「アンッ……あぁああっ……悦いのっ……おかしくなるぐらい……気持ちいいのっ……」

 ジュクジュクと腰を振る度にいやらしい音が立つ。それを聞いて更に興奮した。 

 僕は更に激しく染谷の上で揺れた。

「もっと……ちょうだい……チンポ……もっと欲しいっ……」

 クスクスと笑う声が聞こえた。

「弘彰は凄く欲深いな……」

 グッと腰を掴まれると、上から突上げられた。

「アッ、ヒィイイッ!!」

 僕はあまりの快感に躯を仰け反る。

「アッ、悦いのッ……悦い、イッ……ひぃあああっ!!」

 お腹の中がビクビクと痙攣する。

 いつの間にか、僕は染谷に激しく突き上げられていた。

 僕は染谷の上で、揺さぶられて悶えた。  
 
 染谷が僕の中で弾けて……僕はようやく射精することを許された。

 ◇

「……くん……弘彰……くん……」

 誰かに躯を揺さぶられる。

 目を開けると、染谷先生がいた。

「あれ……ここは?」

「弘彰くん、寝ぼけているのかな?」

 ああ、そうだ。
 僕は染谷先生の治療を受けに来てたんだ。

「もう、治療終わったよ」

「えっ、もう終わったんですか?」

 ついさっき、この診察室に入ってきたはずなのに……。

「なにを言ってるんだ。もう2時間も経ってるよ」

 先生の指す置き時計の短針は確かに2時間早まっていた。

「あれ、おかしいな……」

「催眠治療の間の記憶がないようだから、しかたないよ」

 まるで時間が飛んだ見たいな変な
感じだ。

 それに、やっぱり躯がだるいというか疲れている感じがする。

「弘彰くんの治療は、もう少し掛かりそうだから、また来週に来てくれるかな?」

 また来週ここに来るのかと思うとうんざりした。

「はい……」

 だけど……僕はやっぱり嫌とは言えなかった。

「ありがとうございました」

 僕は染谷先生にお礼して、背を向ける。

「では、お大事に……」

 一瞬、背中がゾクリとした。

 振り替えると染谷先生がにっこりと笑っていた。

「また、来週待っているよ。つぎ辺りで大体終わるからね……」

 それは僕にとってすごく嬉しい知らせだった。

「治療ではなくて、調教が……だけどね……」

 染谷先生がボソリと呟いた一人ごとは僕には聞こえていなかった。

 
 END 


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