顔合わせ
 10

「ひぃ……あぁ……っ!!」

 途中から声さえでないほどの衝撃。

 まるで灼熱の杭に躯を串刺しにされているようだった。

 しかし、庄内は初めから激しく打ちつける。

 躯が慣れぬままに、抽送が繰り返された。

 それはとても五十代とは思えないほどの激しさで、庄内は貪るように友里の肉を抉った。

「流石に、社長の秘蔵っ子でも、ワシの摩羅はキツイか?」

 色情よりも苦痛を顔に浮かべ、ただ翻弄さるがままの友里に、庄内の表情は落胆の色さえ浮かんでいる。

 社長という言葉に、友里は無意識に省吾へと目を向けた。

 省吾はじっと友里を見つめていた。

 いつものように心の奥まで見透かされているような、残酷なほど冷淡な眼差し。

 その視線に気がついたとたん、友里の躯の奥に炎がボッと燃え盛った。

 省吾に見られている。それだけのことなのに、友里の官能のスイッチが入る。
 
 苦しいばかりだった、庄内に擦られている肉壁から、じくじくと淡い快感が泡立ち始めた。

「アアッ……ンッ……アァアッ……」

「ようやく感じてきおったか」

 友里の薄い茂みから、さっきまで縮み上がっていた雄蕊がゆっくりと育ち始める。

「おお……こっちの孔も、段々と締め付けてきたな」

 先ほどまで、リズミカルに打ち付けていた庄内の凶器のようなペニスが、緩急をつけて打ち込み始めた。

「ひぃんっ……アアッ……ひぃいっ!!」

 強く激しく突き上げたかと思うと、ゆっくりとカメのような遅いスピードで、思うままに快感を与えられないもどかしさに、友里は見悶えた。

 そして絶えまなく感じる省吾の視線が友里を狂わせる。  
 
 庄内のペニスに犯されて感じている姿を見られているだけで、羞恥に躯が熱くなり、乳首やペニス、最奥の肉壁までも、感覚が鋭敏になったきがした。

「ハッ……アッ……ンンッ……」

 知らずに腰が揺れていた。
 
 もっと激しい快楽が欲しかった。

「おうおう、すごい締め付けだ。こいつは確かにいやらしい孔だ」

 庄内はニヤニヤしながら、それでも余裕ありげに、ゆっくりと抽送を楽しんでいる。

 先に根を上げたのは、友里だった。

「もう……ああっ……欲しいです……」

 友里の腰が庄内を求めて揺れている。

「なんだ、もう辛抱できんのか。いやらしいやつめ」

 もうすでに友里のいい場所を探り当てた庄内は、友里の前立腺に亀頭を押し当てる。

「アァアアッ……ンッ、もう……欲しいっ……下さい……」

 ゆっくりと擦られる度、さざ波のような快感がじわじわと骨にしみていく。

 腰の骨が溶けてしまいそうなのに、じくじくとした疼きだけが、募っていく。

 もっと強い刺激が欲しくて気が狂いそうだった。

「もっとはっきりと言ってみろ。さっきみたいに、淫乱みたいに強請ってみろ」

 友里の瞳が動揺に揺れる。

 羞恥と惨じめさに、声がでなかった。

「ん、どうした。強請らんのか? なに、こうやって嬲られていたなら、いつまでも強情を張っていればいいさ」

 そう言って、庄内は前立腺を擦り付ける。

「ひぃ……アァアアッ……」

 快感は駆け巡るのに……足らないのだ。
 
 もうすぐそこなのに……達けない。

「ほら、どうした。これがそんなに好きか?」

「イヤァ……ダメっ……アッアアアッ……」

 気持ちがいいのに、苦しくて堪らない。

 だが、庄内は残酷なほど、何度もその温い快楽を与えるのだ。

 苦しくて……欲しくて……友里は泣いた。



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