試練

 05

「なら、デュックに犯させながら、ペニスに電流を流してやろう。それぐらいで、許してやるのだから、ありがたいだろう」

 トーヤは必死で笑みを繕った。

「はい、ありがとうございます」 

 その引きつった笑みが、友里には余りにも残酷すぎて見ていられない。

 有川が店の従業員に声を掛けると黒服の体格のいい男達がトーヤを連れて行く。
 
「トーヤを調教するのを見て行くかい?」

 有川の誘いを省吾は受けた。

「そうだな、時間が来るまで拝見させてさせて貰うことにしよう」

 平然と答える省吾の後ろに隠れるようにして、友里は省吾の腕に震えながらしがみついていた。

「そう怖がることはない。彼と同じことをお前にさせるつもりはないよ。第一こういうのは私の趣味ではないからね」

 その言葉に少しだけ安堵したものの、やはりまだ恐怖や不安の方がずっと強かった。

 友里達は一度フロアーを出て、ステージのある上の階へと移動する。

 それは以前、友里が連れてこられたあのステージだった。

 今回は友里は省吾と共に客席へと連れられて、そしてトーヤはステージへと立たされていた。

 先ほど付けられていた器具は全部外され、首輪だけ身につけて格好で、ライトに照らされている。

 真っ白な彼の躯は、強いライトに照らされていても存在感を放っていた。

 その隣には仮面を付けた有川がムチを持って立っていた。

「皆様、今宵は私のスレイブが粗相したそのお仕置きを、ご覧頂きたく存じます」

 有川が客席に優雅に一礼をすると、客席から拍手が湧いた。

「こちらが私のスレイブのトーヤです。さあ、皆様にご挨拶なさい」

「スレイブのトーヤです。トーヤはご主人様のご期待に添えなかった悪い子です。どうかトーヤをお仕置きしてください」

 微かに震えるトーヤは、とても心からその台詞を言っているのだとは思えなかった。

「この通り、スレイブとしてはまだまだ未熟ですが、これも躾の一環ですので、皆様にもご協力頂ければ幸いです」

 再び、大きな拍手がわき起こる。

「さあ、トーヤ。まずは皆さまにトーヤの大事なところを皆様に見てもらいなさい」

 ステージの上には、まるで歯医者の診察台のような椅子が置いてあった。

 しかし歯医者の診察台と違って、その椅子の足を置く部分は左右に分かれていて固定することが出来るところだろう。

 大きく足を広げて座らされてトーヤは恥部さえ全部晒されて、皆に見せつける格好をさせられていた。

 しかも椅子の根元は伸縮することができ、ステージからせり出して、客のすぐ近くで全てを晒されていた。

 屈辱と羞恥にトーヤが顔を赤くして耐える表情までよく見える。

「今日の躾はこれを使わせて頂きます」

 そう言った有川の両手には、二本の細い棒が握られていた。

「さて、これがどういったものか、知っていらっしゃる方もいらっしゃるでしょうが、まだ見たこともないと方にお見せいたしましょう」

 するとフロアーの明かりが急に落とされた。真っ暗とまではいかないまでも、すぐ傍の省吾でさえも、薄ら影が分かる程度だ。

 そして、バチバチッと弾けるような音とともに、稲妻のような閃光が走る。

 うっすらと仮面の有川が照らされ、その光が彼の持っている棒から発しているは明確だった。

 客席から感嘆の声があがり、すぐに証明が元の明るさに戻される。

「こちらの電流を使いまして、彼を調教していきたいと思います」

 わーっと客席から歓声が沸く。

 有川は線の先についたクリップのようなモノで、トーヤの乳首を挟んだ。たぶん痛むのだろう、トーヤの躯が挟む度に揺れる。

 そして、鉛筆の芯のような細くて長い棒を取り出すと、それを観客によく見えるように見せつけ、再びトーヤの隣に立つと、彼のペニスを持ち上げた。

 彼が軽く擦ると、トーヤのペニスはすぐに勃起した。再び有川が黒くて細い棒を持つと、彼のペニスへと差し込んだ。

 とたんにトーヤの躯が激しく跳ねる。しかし、声だけは必死で耐えているようだった。

 有川がゆっくりと棒を差し込んでいる間、トーヤは玉のような汗を体中から溢れさせていた。

 友里は恐怖で震えが止まらなかった。

 


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