呼び出し
 08

「お願い……省吾さん……動いて……」

 友里は懇願した。もう恥ずかしいことなどない気がした。

「ダメだ」

 思わない拒絶の声に、友里は驚く。

「嘘っ……やぁだっ……してくれるって言ったぁ……いっぱい突いて、擦ってくれるって……」

 今更、まだお預けをされるのかと思うと、辛くて涙が出てくる。

「だったら、友里が腰を振って、私のチンポで好きなだけ気持ちよくなればいい」

「そんな……」

 自分だけ乱れるところを省吾に見られるのは恥ずかしかった。

「できません……」
「いいのかい。このままで辛いのは友里の方だろ。私は、友里が感じる可愛い様を見たいのだけど」

 省吾がしないと言うなら、きっと友里がどれほど強請っても、ぴくりとも動かないだろう。

「友里が可愛い姿をいっぱい見せてくれたら、あとは私がいっぱい気持ちよくしてあげる」

 腰に響くような低音で囁かれて、友里はぼーっとしたまま頷いた。

「省吾さん……」

 友里が名前を呼ぶ声すら甘かった。

 友里はゆっくりと腰を動かした。ずるずると腸の中で異物が動く感触は、怖気に近い。しかし、それすらすぐに快感に変る。

「あぁああっ……省吾……さぁあんっ……」

 友里は省吾の背に手を回し縋りついた。
 腰を振る度に、ゾクゾクと這うような快感が、省吾を銜えた奥から沸き上がる。

「あぁああっ……あぁんっ……悦いっ……アァッ!!」

 省吾に見られていることさえ、快楽のスパイスだった。恥ずかしくてたまらない……だけど、すごく感じる。

「あぁあんっ……悦い……省吾さんっ……あぁあっ!」

 浅ましく淫らに腰を振り、友里が悦がる様を、省吾は愉しそうに眺めていた。

 自分一人が乱れ、省吾だけ涼やかな眼差しで見つめているのを、友里はどこか寂しいと思った。

「あんっ……省吾さんっ……キス……キスしてください……」

 その口脣が欲しかった。さっきみたいな濃厚なディープキス。

 省吾は望みどおり、口づけを与えてくれてた。

 頭も躯も蕩けるほど気持ちが良かった。何度も口づけを強請り、友里は腰を振り続けた。

 粘膜を擦りあげるだけで気持ちが良かった。だが、次第にもっと強い刺激が欲しくなる。

 下になった態勢から腰を振っても、思うような強い快感を得ることは出来なかった。

 快感に餓えるように、もっと強い刺激が欲しくて溜まらなくった。

「省吾さん……もうっ、欲しいっ……してっ、お願いっ……」

 体力的にも、友里にはもう限界だった。

「ああ、よくやったね」
 
 褒められて、頭を撫でられる。それだけのことなのに、涙が出るほど嬉しかった。

「じゃあ、今度は私が友里を気持ちよくしてあげよう」

「あんっ……省吾さん……嬉しい……」

 省吾が友里の細い腰を掴むと、一気に突き上げた。

「ひぃいいいっ……あぁあああっ!!」

 突き抜けるような快感に、頭が白くなる。

 五十過ぎになど、とても思えないほどの激しく強い腰の振りに、友里は白い肢体をしならせた。

 パンパンと短いスパンで肌がぶつかる。

「あぁああっ……悦いっ……ひぃあぁああっ!!」

 リングをしていなければ、とうに射精したような快感が何度も何度も友里を襲う。

 絶叫に近い嬌声が、友里の口から絶えず漏れた。

 細胞の奥まで快感に震える気がした。

「あぁあっ!……悦くっ……イッ……悦くっ、いちゃぁああああっ!!」

 次から次へ与えられる快楽は飽和して、脳まで溶かしてしまう。

 友里の顎から唾液の糸が垂れる。

 ヒクヒクと痙攣する躯に、省吾は手を緩めることはなかった。

 意識はとうに爆ぜ、友里はいつ達ったかのかわからないうちに、果てていた。

 

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