呼び出し
 09

 気がつくと、省吾の姿は消えていた。
 忙しい人だからしょうがないと思いながらも、どこかに寂しいという気持ちがあった。

 まるで嵐のように激しいセックスだった。
 雌犬みたいに盛っていた自分を思い出して、羞恥で今さら赤くなる。

 よくわからないうちに、省吾の言葉に煽られて、いつのまにか、羞恥もプライドも剥ぎ取られて、丸裸にされていた。

 純粋な欲望だけが残されて、自分がどれほど淫らな人間なのかを知らされた。

 あれほど男に抱かれることに抵抗があったのに、自分みずから求めるなんて……。

 だけど、歯止めのないセックスは全てが溶けてなくってしまうほど、熱く、どろどろになるほど気持ち良かった。

 思い出すと、奥がキュンと切なく疼く。

「省吾さん……」

 名前を呼ぶと、酷く切なくて……。
 胸が苦しい……。

「省吾さん……」

 抱かれた記憶を手繰ると、躯が再び熱くなる。
 火照った熱が下がらない。

 省吾の手で何度も達かされたはずなのに、ペニスが擡げ始めていた。

 友里は省吾が何度も舐めて吸った乳首に触れる。少し弄っただけで、きりきりに尖るほど硬くなった。

 こんな乳首が感じるなんて、屈辱以外にないはずなのに、省吾が弄っているのだと思うと、たまらなく感じてしまう。

「あぁんっ……アッ……あぁんっ……気持ちいい……」

 片手で乳首を弄り、もう片方でペニスを擦る。
 意地悪な省吾は、ほどんと友里のペニスに触れてはくれなかった。

 先走りの蜜が漏れ、手が湿る。

「んんっ……フッ、あぁあんっ……気持ちっいいよぉ……」

 ぬちゃぬちゃと扱く度に、濡れた卑猥な音がした。
 乳首とペニスを両方弄るのは、すごく感じた。

 友里は腰をくねらせ、愛撫に夢中になる。

「はぁんっ……アッ……あっあぁあんっ」
 
 気持ちよくてしょうがないのに……足りない。

 躯の奥がズキズキと疼く。

 欲しい……もっと強くて激しい……刺激。

 友里はペニスを弄っていた手を後ろに回した。

 双丘の谷間を下りて、秘めた蕾に触れる。
 襞を指先で触れ、入口の辺りを何度もなぞる。

 奥に挿れるのが怖かった。
 しかし、欲望の乾きは更に増して、飢えるように快感を求めている。

 ゆっくりと指先を押し込んだ。
 省吾に散々嬲れたソコはほとんど抵抗もなく指を飲み込んでいく。

「あぁああっ……」

 腸壁を擦る感覚は、たとえ指一本でもゾクリと感じた。

 奥へと指はどんどん侵入し、少し曲げた所にその凝りはあった。

「ひぃいいんっ……」

 躯が仰け反り、全身が快感に震える。
 たまらなく気持ち良かった。

 指先でそこを何度も刺激する。
 次第に指一本では足りなくて、二本、三本と増やしていく。

「あぁああっ……省吾っ、さあんっ……」

 省吾にめちゃくちゃに躯を貫かれたことを、思い出しながら、友里の指は激しく自分のアナルを責め立てる。

 まだ残っている省吾の残滓が、指で突き上げる度、ニュチュニュチュと音を立てた。

「あぁあんっ……悦いっ……あひっ……あぁんっ」

 シーツの上で友里の白い躯は、淫らに、蛇のようにのくねらせていた。

 触れていなくても友里のペニスは、先走りで濡れそぼり、腹につくほど昂っていた。

「あぁああ……省吾さぁんっ……省吾さぁああんっ!!」

 何度も、ここにいない男の名前を呼ぶ。
 胸も、心も熱くなった。
 だけど、切ないように胸を締め付ける。

 快感だけが、胸の痛みを麻痺させてくれた。

 ひたすら指を激しく動かした。省吾のペニスが責め立てたように……。
 決して、省吾のものと比べ物にならないような指の感触も、省吾のことを思うだけで、酷く感じた。

「あひっ……悦いっ……省吾さぁあんっ……アッ……達くっ、あぁあああっ……達くぅうっ!!」

 友里は全身をヒクヒクと痙攣させて達した。

 

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