呼び出し
 11

 社長室に通されると、省吾はまだ仕事をしていた。

「すまない、まだ終わらなくてね。しばらく待ってくれるかな。これが終わったら、一緒に食事でも食べに行こう」

 省吾の言葉に友里は拍子抜けした。
 省吾に抱かれる覚悟で、ここまで来た友里だった。

 期待している気持ちと、それを浅ましいと思う気持ちの狭間で、何度も揺れながら、結局欲望には勝つことができなかった。

「そうあからさまに、残念そうな顔をするな」

 笑いながら省吾は言った。

「そ、そんな。別に残念だなんて……」

 いや、思っていないわけじゃない……。

「友里、私に取り繕うことはないんだよ。君の本性が、どれほど淫らか私は知っているのだからね」

 友里は羞恥で頬を朱に染める。

「しかし、私以外にそんなもの欲しそうな顔をしてはいけないよ。男をつけあがらせるからね」

「はい……」

「よし、では私を待っている間、暇だろうから、友里には少し宿題を出して上げよう」

 省吾の優しげな笑顔の奥に、残酷な光りが見えたようで、友里の心臓が跳ねた。

「友里、下を全部脱ぎなさい。もちろん下着もだよ」

 友里は言われるがままに、ズボンと下着を脱いだ。
 ワイシャツの裾で、性器は隠れているものの、酷く心もとない。

 省吾の鋭い眼差しで見つめられると、自分の浅ましい気持ちさえ、見透かされているようだった。

「友里は私に見られているだけで、感じるのかな?」

 くすくすと省吾が笑う。
 友里は、赤くなって俯くだけで、何も答えられなかった。 

「シャツの裾を持ち上げてみなさい」

 友里は幼児がそうするように裾を捲り上げた。

「どうゆうことかな?」

 友里のペニスはすでに勃ち始めていた。

「友里、自分のチンポがどうなっているか、言ってみなさい」

 有無を言わせない、強さがあった。

「勃起……してます」

「どうして、そんな風になったんだ?」

 まるで責められているような眼差しだった。

「うっ……省吾さんに見られて……」

「私に見られただけではないだろう。友里がなにを思っていたのか言いなさい」

「省吾さんに……抱いてほしくて……」

「私に抱かれたくて、見られただけで勃起したのかい」

「はい……」

 その間も省吾の瞳は、痛いぐらいに友里を見つめていて、友里のペニスは更に熱を上げていく。

「男を欲しがって、触ってもいないのに勃起するなんて君の躯は、随分はしたないね」

「あぁ……ごめんなさい……」

 できることなら勃起した性器を隠してしまいたい。

「君の躯には躾が必要なようだ」

「省吾さん……」

 昼間に真田が言っていたのは、このことなのだろうか?
 どうしてそれを真田が知っていたのか疑問も残るが、今はそれどころではなかった。

「まず、君のその堪え性のないチンポにこれを嵌めなさい。私のオフィスで粗そうをするなんて許さないよ」

 省吾に渡されたのは、コックリングだった。
 嫌だなど、とても言える雰囲気ではない。

 友里は省吾の指示に従った。

 次に省吾はビロードの箱を取り出して、友里に手渡す。

「友里にプレゼントだ。開けて見なさい」

 開いた箱の中にあったのは、銀色の棒だった。 
 長さは二十センチもないほどで、直系は二センチほどの太さだった。

 両端にはまるで丸いボールが付けられたような形で、胴には等間隔で溝が彫られていた。
 酷く奇妙な形だった。

 手に持つとずしりと重い。

「これは……」

「君のアナルに入れるんだよ」

「……えっ……」

 できれば聞き間違いだと思いたかった。

 

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