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 ぐったりと突っ伏す彬也をよそに俊樹は東に向き合う。

「待たせたな」

 さっきまで少年を強姦していたとは思えないほど、あっさりと言った。

「よお、武と岩っちも来てたか」

 俊樹の言葉で東が振り返ると、自分の後ろに二人がいることに気づく。

 二人とも自分と同じように、固まっていた。

「おい、俊。こりゃさすがに不味いだろ」

 そう言ったのは武と呼ばれる背の高い男だ。
 
 俊樹とは高校時代に四人でつるんで悪い遊びは一通り経験してきた。

 女をシェアしたり、乱交だって、強姦まがいのセックスも平然とやっていた。
 
 だが未成年ならいざ知らず、今捕まれば確実犯罪者だ。
 俊樹以外の三人は高校の卒業を境に、危険な遊びとは疎遠になっていたのだ。

「なにが?」

 ニヤリと笑って、俊樹は東の煙草を奪って吸った。
 
 とぼけているのか、東の反応を愉しんでいるのか……十中八九後者だと思いながら、東は言った。

「なにがって、お前、さすがにこりゃ犯罪だろうが」

 更に俊樹が愉しそうな表情をするものだから、それが核心的だと理解する。

「犯罪だってばれなきゃいいんだよ」

 もちろん、東だって俊樹に説教を垂れるほど、できた人間でもない。

「お前……ばれなきゃって万が一ばれたらどうするんだ」

 全くリスクがないものなど、あるはずがない。

「バレねーよ。こいつ、俺の弟だし」

 俊樹の言葉に東も他の二人も唖然とした。

「弟って……あれか、再婚した母親の?」
「あんな、あばずれを母親なんていうなよ、気持ち悪い。まあ、親父の元女だな」

 なるほどと東は頷いた。少年はまったく俊樹には似ていなかったし、彼は少女のように綺麗な顔立をしていた。

 俊樹の継母の顔は見たことがないが、それはモデルか女優のように綺麗だったという噂だ。

「このガキも、あの女同様で男好きの淫乱でさ。しょうがねーから遊んでやってたんだよ。この首輪だって自分でつけてやがったんだ。挿れてくれってばかりにアナルにローションまで塗ってたんだぜ」

 アブノーマルな赤い首輪をして、ぐったりと横になった彬也は、確かに普通の少年にくらべて廃頽的で艶かしかった。

「つっこんだら、余りにも具合がよくてさ。おもわずイッちまうところだったぜ」

「そ、そんなに良かったのか?」

 岩永はすぐに俊樹の話に食いついた。唾を飲み込みながら、興味津々で尋ねる。

「おう、たまんねーぜ。熱くて、吸い付いてくるみたいでさ。感じる度にギュウギュウ締め付けてくるのがまたキツクて、マジ天国にいきそうだったぜ。すっげー名器」

 三人のギラついた視線が、彬也の元に集まる。

「お前らにも味合わせてやろうと思って呼んだんだぜ」

「ホントにいいのか?」

 岩永は今にも飛びつくような様子だった。それに比べて、ほかの二人はまだ二の足を踏んでいるようだった。

「別に無理にとは言わないんだぜ。犯罪者になりたくねーなら帰れよ」

 ニヤニヤと含む笑みを俊樹は浮かべる。

「分かってるくせに嫌味だな」

「お前がケツの穴のちっちぇーこと言ってるからだろが」

 まさか少年だとは思っていなかったが、俊樹の電話で誰かと犯ってるってことは、分かっていたのだ。

 その上、薬を持って来いと言った時点で輪姦することも。

「俺はもう二回も出したし、後はお前らの好きにやっていいぜ」

「じゃあ、一番最初は俺な。俺が最初に言ったんだからな」

 もうやる気まんまんの岩永は、そう言うと、すでにTシャツを脱ぎ出していた。

 


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