Blue

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「まあ、それをじっくり壊していくのも悪くない」

「お前は、ホントいい趣味してんなー」
「いや、それほどでも」
「褒めてねーつーの」

 自分勝手なな二人の会話も、彬也にはまるで自分のことでないような、知らないことのように思えた。

「ふざけてねーで、早くしろよ。こっちは待ちぼうけなんだぞ」

 お楽しみ中の東や、もう満足した俊樹と岩永はいいとして、待たされている武としては、数秒のことでも苛立ってしまう。

「悪かったよ。けど……薬が効いてくるまで、もうちょと待ってくれよ。こんな小さいんだぜ、あんまリ無理もできないだろ」

 東の説得にしぶしぶ武も納得する。

 東は再び彬也への愛撫を再開させた。

 東の愛撫は執拗で巧みだった。決して性急ではなく丁寧で、彬也を感じさせるだけを目的にしたものだった。

 後ろに嵌められた性器もたまに官能を高める度に、揺さぶられる程度で、激しく挿入されることもない。

 今まで泰典にされたものとも、俊樹にされたものとも違っていた。

「アアッ……ダメっ、あんっ……ダメっ……」

 彬也の躯は小刻みにずっと震えていた。

 ダメだといいながら、東から与えられる柔らかな刺激が、気持ちよくて堪らなかった。

 労るような優しい愛撫。そんなものを誰も与えてはくれなかった。

「嘘をつけ……お前の躯はすげー気持ちいいって言ってるぜ」

 優しげな声で東が囁く。

 ああ……ダメっ……。

 耳元で囁かれるだけで、腰骨に響く。ぞわぞわと甘やかな快感が沸き起こる  

 躯が酷く熱かった。燃えるよう……ではなく、燻るように……。

 じわりじわりと……熱が、広がっていく。

「アアアッ……イヤッ!……なに……変っ……アアッ!!」

 まるで頭が綿菓子になったようにふわふわしていた。
 
 泰典以外の男にこんないやらしいことをされて、気持ちよくなっちゃだめだって、ずっと思っていたのに、なんだか解らなくなってきた……。

 ダメなのに……ダメだって解ってるのに……それが随分昔の想いのような……そんな感じだった。
 
「ようやく薬が効き始めたかな……」

 薬……そうだ。
 この人に最初に飲まされた薬、 気持ちよくなる薬だって言っていた。

 だけどこれは……。
 まるで自分が自分でなくなりそうな……。

 嫌だ……。
 こんなのは嫌だ……。

 そう思うのに、薬の効果は抜群で、彬也の思考能力を奪っていく。

「彬也、こうやって乳首を弄られるのは気持ちいいだろ?」

「あんっ……悦いっ……気持ちいい……」

 クスクスと遠くで誰かが笑っている。

「じゃあこれは?」

 お尻の中の熱いモノが、擦れて気持ちいところを突く。

「ああっ……あちゅいの……いいよぉ……もっと……ぐちゅぐちゅして……」

 熱くて太いのが擦れる度に、すごくゾクゾクして、気持ちいいのが体中に広がっていく。

「随分、可愛くなったじゃないか……」

 敏感な乳首とアナルを同時に嬲られて気持ちがよくて堪らなかった。

「お尻……もっと……おチンチンで擦って……あぁんっ……」

 彬也の腰が淫らに揺れていた。

「そんなに欲しいなら自分で動いて見ろよ。できるだろ?」

 躯が疼いて疼いて堪らなかった。

 もっと刺激を────。
 もっと快感を────。

 それだけが彬也の思考を支配する。
 自分が誰で、誰に抱かれているのさえも、どうでも良かった。

 彬也は東の上に大便をする時のようにしゃがみこんで、上半身を前のめリにして、東の膝に手を置くと、お尻を上下に振った。

「アッ!……アンッ……悦いっ……あぁあっ……おまんこ気持ちいいよぉ……」

 幼い彬也が尻の孔に男のペニスを銜えこんで、猿のようにカクカクと尻を振る様は、卑猥で、不様で、少し哀れだった。  

 涎を垂れ流しながら、淫蕩に更けた表情で喘ぐ彬也を、四人は驚きの表情を見せ、それはすぐに淫猥な笑みへと変わっていった。

 


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