Real

 07

 犯される……?
 俺が……こいつらに……?

 嘘だっ……こんなこと、嘘に決まってる。

 だが大和のナイフは着実に俺の衣服を切り裂いて裸にしていく。

「ンンッ!!……ンンンッ!!」

 逃れようと暴れた。
 しかしすぐに男達に押さえ付けられる。

 司っ……!!
 司っ……!!

 俺は弟へと救いを求めて視線を向けた。

 だが、弟の瞳はひとつの曇りもないほど冴えた冷たさを浮かべてこちらに向けられる。

「あんたも一度、地獄に落ちればいい」

 憎しみに満ちたその瞳に、俺は絶望を知った。

 下着も全て剥ぎ取られ、俺は少年達の目の前で足を広げられて、陰部を曝される。

「おにいちゃんのチンコ縮み上がってるぜ」

 ヒューヒューと囃し立てる声がするが、俺は羞恥で頭に血が上る。

「結構、いい躯してんじゃん。ちょっと筋肉は足んねーけど」

 大和が脇腹をなぞって、俺は鳥肌が立った。

「チンコもアナルも綺麗な色してるし……お兄ちゃん、あんまり経験ねーだろ?」

 ニヤリと大和は知った風な口を聞く。

「最初は司がとんでもねーこと言い出して、冗談じゃねーって思ってたけど……同じ犯すなら、あんな男を姦るより、お兄ちゃんの方がよっぽどいいな。あんた、俺の好みだし……」

 内ももを舐められて、躯がビクリと反応する。

「あ〜あ、こんなにガチガチになっちゃって。そんなに怖いんだ」

 クスクスと嘲笑が漏れた。

「そんなに緊張しなくても、痛くなんかしねーよ。死ぬほど気持ちよくしてやるって。これ使ってさ」

 大和はチューブからゼリーのような液体を手に取り出した。

 そのあとジーンズのポケットから白い粉の入った袋を出す。

「で、これがシャブってわかる? 覚醒剤ってやつ。あの男から巻き上げたから、結構純度は高い高級品だと思うぜ」

 大和はその粉をゼリーに混ぜた。

「粘膜から吸収させるから、少し時間は掛かるが、これ使ったらすげーいいんだってさ」

「ンッ、ンン────ッ!!」

 俺は暴れる。だが、痛いほどの凄い力で押さえられた。

「そんな怖がんなよ。これぐらいの量じゃ中毒になんてならねーよ。たっぷりいい夢見せてやるからさ」

 クククッと回りから含みのある笑いが漏れる。

 彼らは、これから始まる淫猥なショーに興奮し、今か今かと待ちわびている様子だった。

「さっさとやれよ大和っ!!」

「焦らすんじゃねーぞ!」

 そんな野次があちらそちらからと、飛んでくる。

「まあ、慌てるな時間はたっぷりあるんだからな」

 にやりと獰猛めいた眼差しで、大和は微笑んだ。

 俺は、その笑みに背筋にゾクッと寒気がした。

 ゼリーを指に取り、大和は俺のアナルに塗った。

 ヒヤリとする感覚に、俺は思いのほか大きく、躯をビクッと震わせる。

「そんなに緊張するなよ。力を抜け、力むと怪我するぜ」

 言いながら指で俺の肛門を撫で回す。

 思った以上に敏感に指の感触が伝わって来て、気持ちが悪い。

 大和の指の動きはまるでマッサージするみたいに優しかった。

 俺は頭を振った。
 それも無茶苦茶に。

 嫌だッ!!
 嫌だッ!!

 俺はもし口が聞けたなら、酷く不様に彼らに懇願していただろう。

 それぐらい、自分でも触れたことのない場所を、他人に暴かれるように触れられることが怖かった。

 大和は何度もゼリーを指で掬っては、俺のアナルに塗り付けて、硬く閉ざした蕾を解すように、やんわりと揉んだ。

「おい、いつまで解してんだよ。早く突っ込めよ!」

 堪え性のない声で男が叫んだ。


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