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Real 11 腸が擦れるのが、凄く気持ちが良かった。このままずっとこうやって擦られたい。 しかし、男は不満のようで、下から強く突き上げた。 「そんなちんたら腰振っても、こっちは達けねーつーの」 おらおら、と激しく何度も突き上げあられて、俺は思わず口からペニスを取りこぼした。 「あひぃ……アアッ……気持ち悦いっ……あひぃいいっ……ンッ」 快感が大きな渦となって俺を襲う。ビクビクと細かい痙攣で躯を震わす。何度も吐き出しすぎた俺の性器はすでに射精できずに、薄い精液をたらたらと漏らす。 緩慢な快感だけが絶えず俺を襲っていた。 「お前、また悦ったのか? どうしようもねー淫乱だな」 「ほら、こっちはまだ済んでいないんだぜ」 悦ったばかりの俺の躯は疲労に襲われるが、まだ終わっていない男達の欲望は、好きなように俺を弄ぶ。 上からも下からも、激しく突かれた。疲れきっていたはずなのに、俺の躯は再び快感を求めていた。 少年は俺を四つん這いにさせた。肩を落とし、尻だけ高く上げた格好にさせる。 俺の下半身は彼らの放った精液でドロドロだった。 まだ貪欲に快楽を求める俺の淫らな躯は、アナルをひくつかせ、男の性器を強請る。 「欲しいっ……もっと……ちょーだい。ココに……挿れて、突いて……」 恥ずかしげもなく自分で尻たぶを開き、孔を広げる。 「お願い……ちんぽ……挿れて……」 「なんて淫乱なにーちゃんだ。そんなに欲しいなら、まだまだたっぷりくれてやるぜ」 荒々しく腰を掴まれると、熱い灼熱が捩じ込まれた。 「アァアアアっ!!」 終わりのない飢え。 男が俺の中に精液を吐き出すと、また別の男が俺の前に立つ。 それはまるで永遠に続くかのように思えた。 ◇ 俺は夢を見ていた。 まだ司と仲の良かった頃の夢だった。 俺が高校生で司は中学生だった。その頃、司は近所でも評判な優等生で、俺の自慢の弟だった。 両親が共働きだったせいで、俺達は幼い頃から自分達のことは自分達でなんでもやってきた。 家事も炊事もいつも弟と二人でこなしていた。 だからかもしれないが、俺達兄弟は普通以上に仲の良い兄弟だったのだ。 それがある日を境に俺達の仲は急激に悪くなった。 これはそう、あの時の夢だ。 あれは司が受験を控えていた初秋のことだ。 その頃、段々と司の元気がなくなって、なんとなく俺は司に避けられているような気がしていた。 最初は受験のせいでナーバスになっているのかとも思ったが、司も模試の結果は余裕で合格圏内だったし、もともと受験する高校だって俺と同じで交通に便利だからって選んだはずだった。 遅い反抗期かとも思ったが、家事だって手伝ってくれるし、会話だって話し掛ければ、きちんと返してくれる。 ただ時折無意識のように小さな溜め息をついては、自分の部屋に閉じこもることが多くなった。 だから俺は気になって直接司に聞いてみたのだ。 「お前、最近悩んでいることがあるんだろ」 俺は直球で聞いた。そうでないとはぐらかされると思ったからだ。 案の定、司は酷く動揺しているようだ。 「えっ、なに言ってるの、悩みなんて全然ないよ。兄さんが心配することなんて何にもないよ」 珍しく上ずった声で、司はそう答えた。 「司……俺はそんなに頼りないか? そりゃ、俺は取り柄だってないし、まだ高校生だし、お前の悩みを聞いたところで解決してやれないかもしれない……。けどな、元気のないお前を見てるといたたまれないんだ。力になれなくても、お前を励ますことぐらいは、俺にだってできる。こんな頼り無い兄でも、ちょっとでもいいからお前を助けてやりたいんだ」 「兄さん……俺、兄さんのこと頼り無いなんて思ったことないよ。父さんも母さんも俺のこと放りっぱなしなのに、兄さんだけは違ってた。だから……いっぱい感謝してるし、尊敬もしてる……」 「それならどうして、お前の悩みを相談してくれないんだ。お前が元気がないと俺も辛い。二人っきりの兄弟なんだから、なんでも言ってくれよ。お前の力になりたいんだ」 今まで、小さなケンカぐらいならしたことはあるが、こんな微妙な距離を離されるなんて初めてのことだった。 司は思い悩むように、俯いたまま動かない。 俺はじっと司の言葉を待った。
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