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Real 17 「なにを馬鹿な……」 とても冗談としか聞こえなかった。 「この状況を見ても?」 大和はなにも身につけていなかった。 その男の前で、やはり俺も全裸だった。 彼と違うところは、俺が拘束されているということだ。 両手は後ろ手に縛られて、足は大きくM字に広げられて、のしかかられている。 そして、俺のアナルには大和の指がずっぽりと埋められていた。 「なっ、ヌケッ!!」 意識した途端に、その指の感触がリアルに伝わった。 すでに俺の中には大和のごつくて太い指が三本も挿っていた。 「なに、そんなに早く俺のペニスが欲しいわけ? いやらしいんだ」 ニヤリと大和が笑った。 俺がとっさに躯を引こうとしたとたんに、大和の指が前立腺を刺激した。 「ひっ!!」 ゾワリと嫌悪にも似た感覚に、怖気が走る。 「こら、ダメだろ。おいたしたら」 グリグリと指先で弄られると、体中の力が抜けていく。 「ヤメッ……いやぁあっ……」 肌にゾクゾクした感触が走り、鳥肌が立つ。 「やっぱり、思った通り敏感だな。クスリなんて使わなくっても十分愉しめそうだ」 大和はぺロリと上口脣を舐めた。未成年の癖にやけに艶っぽい仕種だった。 「どうして、こんな……」 大和の考えていることが、わからなかった。 「どうして? 俺は最初からお兄ちゃんが好きだって言ってただろ」 大和がうさん臭げにウインクをしてみせる。 「誰がそんなこと本気に思うかよ! どうせ俺をからかって遊んでるだけなんだろ!」 「だからさ。多少強引にしなきゃ、一生経ってもお兄ちゃん、気づいてくれなさそうだと思ってさ」 「強引すぎるだろ!」 「ホントに。言っとくけど、俺だってこんな面倒臭いことすんの初めてなんだぜ」 恩着せがましく大和は言った。 「面倒ならしなきゃいいだろうが」 「わかってないな。こんな面倒なことをしてもいいってぐらい、あんたの事が欲しいってこと」 冗談じゃない。 「それでありがたがれってか? こんなことされて、俺が好きになると思ってるのか!?」 「いいや」 それは思ってもいない答えだった。 「だったら、どうして……」 「まあ、お兄ちゃんの性格からして、こんな強引なことをしたら怒るだけだってわかっているさ」 なるほど、今の状況も想定内ということなのだろう。 「だから、そうゆうのは後からでいいかなと思って」 後から……一体なんの? そう思った瞬間、大和は悪戯っぽく微笑んだ。
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