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Real 41 「アアッ!!……」 散々道具でイカされた躯はいつもよりも敏感で、たまらなく感じた。 「スゲッ……いつよりも熱くてトロトロだ」 言うなと頭の中で叫んだが、大和に突上げられる快感に、口からは嬌声しか溢れてこない。 「アッ……ンンッ……ひぃあっ……アアッ!!」 浴室の中に自分のいやらしい声が響く、耳を塞いでしまいたいのに、それすらままならない。 大和は何度も何度も前立腺を掠めるように、最奥まで突き上げる。 俺は必死に大和にしがみつきながら、大和が与える快感を享受する。 躯中が燃えるように熱かった。 頭が可笑しくなるような、いやらしい声の響く浴室で、男のチンポをケツに突っ込まれながら善がりまくる。 それすら気にならないほど、目くるめく悦楽に酔う。 その快楽だけが確かな現実で、それ以外の全てを遮断する。 大和の呻く声、雄の匂い、水の飛沫、擦れる熱さ。 「ひぃ…アァアア――――ッ! 大和ぉ……取って……もうっ……出したいっ……」 ずっと塞き止められたままの陰嚢が破裂してしまいそうだった。 大和にすがり付きながら懇願する。 「まだだ……一緒に達こうぜ」 意識が細切れで飛ぶ中で、大和は残酷に呟く。 「ひぃんっ……あぁああ……あぁあんっ!!」 脊髄を猛烈な快感が駆け上がる。 射精を止められた苦しさと、激しい悦楽。 もうなにも分からなかった。 大和は激しく岩にぶつかる波飛沫のように、俺から全てを攫っていく。 「大和ぉ〜〜〜っ!! ひぃあぁあああっ!!」 獣のように何度も咆哮し、体内に飛沫が飛び散ったと同時に、塞き止められていた栓を抜かれた。 失禁にも似た開放感と、雄としての凄まじい快楽。 そして奥が捩じれるような痙攣を繰り返し、恍惚としたオーガズムに頭はショートする。 射精を果てしなく吹き出したまま、俺は意識を手放していた。 *** あの夜を境に、俺と大和の関係はがらりと変わったものになった。 それは大和がというよりたぶん俺の心持ちが変わったせいだろう。 もう俺は大和から逃げようとは思っていなかったし、それどころか大和が傍にいないと落ち着かなかった。 あれほど嫌悪していたセックスも今では大和が求めるままに体を開き、まるで蜜月の恋人達のように、時間を惜しむように俺達は体を合わせていた。 だからと言って大和を愛しているのかと聞かれれば、俺は分からないとしか答えることができない。 ただ今の俺にとって大和は必要な存在で、それを例えるなら精神安定剤のようなものだと思う。 司のことで負った心の傷は深く。 でもまだ心はどこか麻痺したままで、一体どこが麻痺しているのかさえ俺には分からなかった。 大和に触れて、セックスをしている間は、なんとなく自分が生きている気がした。 それはたぶん唯一、彼だけが俺を求めてくれているからだった。
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