狂熱

 06

「そんなおざなりなお願いじゃあ聞けないな。もっと丁寧に、誰のなにで、誰のどこを、どうゆう風にして欲しいのか言えよ」
 
 周りから嘲笑が聞こえた。
 
「……ううっ……つ、坪井の手で……俺のチンポを……ゴシゴシ擦って……達かせて下さい……」

「達かせるって、チンポからなにを出すんだ?」
 
 ニヤリと坪井が意地悪げに笑う。

「精液を……出させてください……ううっ……」

 こんなやつらの前で泣くなんて嫌だと思うのに、涙が止まらなかった。

「坪井、いい加減にしろよ。やり過ぎだぞ」
「そうだ匠、泣いちゃってるじゃねーか」
 
 そう口を挟んだのは、加藤と牧瀬だった。

「なにお前ら今更いい人ぶってんだよ。てめーらだってさっきまでノリノリだっただろうが!!」 

「いいから坪井、達かせてやれよ。それとも代わるか?」

 釘を刺したのは黒沢だ。

「馬鹿、誰が代わるかよ。ちょっと匠に精液って言わせてみたかっただけだろ。けど、やっぱエロかったぜ」

 ニヤニヤと脂下がった顔で、坪井は俺の股間の前に膝間づいた。

「ちゃんと、取ってやるから泣くなよ」

 坪井が留め具を外すと、締め付けられていた苦痛から、ようやく解放された。

 苦痛は無くなったが、却って射精感が強くなった。

「そんな物ほしげな目で見るなよ。ちゃんとお願いできたから、手じゃなくてもっと気持ちよくしてやるぜ」

 坪井は俺の勃起したペニスを掴むと、根元から舐め上げた。

「アァアア――――ッ!!」

 生暖かい柔らかな感触で擦られるて、腰骨が甘く痺れて蕩けてしまいそうだった。

 筋の裏をねっとりと舐め上げて、カリの括れにあわせてぐるりと舌を回す。

「あっ……あんっ……アァアアッ!!」

 気持ち良くて、堪らなかった。

 パクリと銜えられると、じゅぶじゅぶと音を立てながら、口唇で扱かれて、蜜口を吸われた。

 頭が真っ白になる。
 その一点がどうしようもなく熱くなった。

「アアッ……達くっ……イッちゃ……ァアアッ!!」

 友達の口の中に出すのが嫌でしょうがなかったが、両手を縛られていては、どうしようもなかった。

 俺は腰を震わせて、坪井の口に射精した。

 一度吹き出すと、もうどうやっても止まらなかった。 

「あぁああ……っ……」

 長く塞き止められていたせいか、いつも以上に射精は長かった。

「いやぁ……ああっ……」

 坪井の口にドクドクと吐き出される精液に、俺はだた羞恥を堪えるしかできない。

 その精液を坪井はゴクリと飲み干した。そのあり得ない行動に俺は驚く。

「うえっ……不味っ……」

 顔を顰めて、坪井は口元を手で拭う。

「そっ……そんなん飲むなよっ」
「ば〜か、お前のだから飲むんだよ」

 当然と言ったように坪井は不敵に笑った。

 少しだけ、彼らが自分を好きだと言った言葉が信じられる気がした。

 だが、再びリングを根元に嵌められて、やはり、それは気の迷いだと思う。

「ヤダッ……どうして、こんなん嵌めるんだよ。取れよっ!」

「しょうがねーだろ、匠が敏感すぎるのが悪いんだぜ」

 人を淫乱みたいに言う加藤を睨みつける。

「そんな怖い顔をするなよ。あとあと辛くなるのは匠の方なんだぜ。達くのも体力がいるからな」

 言いながら加藤がボトルの蓋を開け、トロトロとした液体を俺の股間に垂らしていく。


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