狂熱

 09

「あぁっ……いやぁああっ……」

 グチュグチュと嫌らしい音を立てながら、最初はゆっくりとした動きが次第に早さを増していく。

「ほら……もう、お前の躯は快楽を覚え始めてるぜ」

「ちがっ……やぁだぁ……アァッ!……ヤァアッ」

 どうしてっ――――!?

 心とは裏腹に、悦楽を感じる肉体に激しい嫌悪と背徳を感じた。

「違わないだろ。見ろよ、触ってもいないのに匠のチンポ勃起してるぜ。お尻を犯されてチンポおっ勃てて、なにが嫌だなんだ」

 パンパンと腰が揺れる度に、派手な音が鳴るほど激しく灼熱を穿たれる。

「あっ……アァンっ……ヤァアアッ!!」

 耳を覆いたいほどの鼻に掛かったいやらしい甘ったるい声。

 黒沢の言葉を否定したいのに、熱くて硬い肉棒に前立腺を突くように擦られると、痺れるような快感が走る。

 気持ち良くて堪らなかった。

「もう腰まで揺らしやがって……やっぱりお前は元から淫乱なんだな」

 更に激しさを増す挿入に突き上げられる度に、俺の躯は勝手に淫靡に悶えた。

「アアッ!……ヒッンっ……アァアアアンッ!!」

 黒沢に言ったとおり、俺のいやらしい躯は、与えられる快楽に屈辱すら忘れて、もっと強い快感を求め、恥知らずに腰を振る。

「スゲッ……」

「エロイぜ……匠……」

 周りの男達の興奮した眼差しと、感嘆の言葉すら、今の俺には聞こえていなかった。

 ただ、熱くて気持ちが良かった。

 躯も心もグチョグチョだった。

「アアッ!……ひぃ……アァアッ!!」

「悦いだろっ……ほら、ここか? ここだろ?」

 黒沢の腰が深く抉るように、内部を擦る。

「あひぃ────っ!! アッ、アァアア────!!」

 そこを灼熱で擦り上げられる度に、腰骨から快感が突き抜ける。

 俺は不自由な躯を悶えさせ、厚みのない胸板を何度も反らせた。

「お前の前立腺が腫れ上がるまで何度も擦ってやるぜっ!」

 何度も何度もそこばかりを責められて、俺は目の際から何度も涙を溢れさせた。

「ヤメッ……ヤァアアッ……無理っ……もっ、無理っ!!」

 許容以上の快感は苦痛だった。
 口元から唾液が垂れつづけ、リングを嵌められた性器も、再び屹立し精液を垂らしていた。

「……してっ、おねがっ……出させてっ……」

 射精したくて、頭が狂いそうだった。

「まだ、お預けだ。お前がいい子になるまで、これは外さない」

 やんわりと黒沢がリングを撫でる。
 その感触でさえ、肌がゾワリとした。

「……あうっ……なるっ……いい子になるからぁ……」

 それを外して、もっと激しく突いて欲しい……。

「……まだ、ダメだ……」

 黒沢の言葉に、恨みすら感じた。

 しかし、更に動きを激しくする黒沢に、俺は文句を言う暇もなく、嵐のような悦楽と苦痛を与え続けられた。

「アァアアッ!!ヒィ……アアアッ!!」

 ジュブジュブと派手な音を立てながら、黒沢の性器は凄い勢いでスライドを繰り返す。

 黒沢の性器が更に膨張したのが、わかった。

 急に動きが緩慢になった瞬間に、どっと体内に熱い飛沫が放たれる。

 俺の中に黒沢の精液が注がれていた。

 


/ / 戻る / Top