治療

 04

 だけど……染谷に強制させた格好は、余りに屈辱的で恥ずかしい格好だった。

 それは、まるで赤ちゃんがおむつを替える時のような格好だった。

「いい格好だな弘彰。まるで場末のコールガールみたいだよ」

 そう言って染谷は手に持ったボトルを逆さにする。

 ねっとりとした液体が僕の股間をたっぷり濡らす。

「安心しなさい。いつもみたいにちゃんと慣らしてやるからな」

 それは突然にぶつりと肛門に指が挿ってきた。
  
 初めて知るその感覚に、肌が粟立つ。
 
 染谷は僕の腸にその液体を押し込むように、何度も指を出し入れする。

 その度にゾクゾクするような寒気がした。

「気持ち悪いのは今だけだからな。弘彰の躯は淫乱だから、すぐに気持ちよくなる」

 染谷はなにを言っているのだろう。こんな行為が気持ちよくなるわけがない。

 染谷の指が増やされて、ぐいっと指が曲げられた。

 ビクッと躯が跳ね上げる。

「ほら、ココだ」

 染谷がそこを押し上げる度に、僕の躯はビクビクと跳ね、そこから信じられないほど甘い痺れるような快感が沸き上がる。

「ここが弘彰の前立腺だ。気持ちよくて堪らないだろう……」

 何度もそこばかりを擦られていると、まるで自分の躯が自分のものではないような、快感だけに支配されているように思える。

 僕は、ハッ……ハッ……と荒い息を上げて、ただ与えられる快感に、躯を震わせる。

「さあ、もういいよ。弘彰のいやらしい声を聞かせなさい」

「はぁッ……やぁああ……あぁああんっ!!」

 染谷が解禁したとたん、自分のものとも思えない、いやらしい声が出た。

「すごいな……弘彰の躯は抱く度に感度が増して、いやらしくなってる。後ろだけでこんなに感じてしまうなんて……」

 ジュプジュプと染谷の三本の指が、僕のアナルを激しくピストンしている。

「ひぃんっ……ダメッ……アァ……アァアアッ!!」

 信じられないほどの快感が、擦られている場所から沸き上がってくる。

 気持ちよくて堪らない……。

「あんっ……悦いっ……ああっ……気持ちいいよぉ……」

「指マンして、こんなに感じまくってるなんて、弘彰はなんていやらしくて悪い子だろうね」

 染谷にこんなことをされて、嫌なはずなのに、鮮烈な快感は、そんな弘彰の感情を削ぎ落としていく。

「イヤッ……ヤダッ……やめてっ……」

 まだ一欠片の理性が、染谷の行為を否定する。

「へ〜っ、止めていいんだ……」

 そう言うと信じられないほどあっさり染谷は行為を止めた。

 指を抜き取られ、まるで波が引くように、すぐに体中を吹き荒れていた快感の嵐も止んだ。

 しかし……とたんに躯の奥が疼きだした。

「なに……いやだ……」

 失せてしまったソコが、指を求めて蠢いている。

 なんでもいいから刺激が欲しい。
 
 疼きは次第に激しくなり、快感が欲しくて欲しくて堪らなくなる。

「あぁ……助けて……」

 自分の躯がどうなったかわらなかった。

 耐え切れないほどの飢え。

「助けて欲しいか?」

 染谷は獣のように笑った。


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