蜜月

父×息子
誘拐続編/玩具,甘々


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 01

「貴哉っ……ハッ……ううっ、貴哉っ……」

 薄暗い間接照明で照らされた白い肢体は、まだ幼さく、薄い躯に陰影を浮かばせている。

 智則はその細い腰に手を回し、自分の灼熱の雄蕊を、ねっとりと貪欲に吸い付く秘蕾に、何度も突き上げていた。

 じっとりと汗ばんだ肌が何度も跳ねる。

「アァアッ!!……パパッ……いいのっ……ソコッ……ひぃああっ!!」

 いやらしい嬌声が、更に智則の情慾をそそった。

 何度も吐き出した精液がジュクジュクと泡立つほど、インサートを繰返す。

 前立腺を擦り上げる度に、貴哉は何度も小刻みな絶頂を迎えていた。

 口元から唾液が止めどなく溢れ、白目を向いて痙攣する。

「パパッ……悦いっ……ひぃあああっ……悦くっ……ああっ、悦くのっ!!」

 どうやら何度目かのオーガズムを迎えるようで、貴哉は激しく揺すっていた腰の動きを緩めた。

 更に智則は、貴哉を天国を見せる為に、責めの激しさを増す。

「ひぃいいっ!!……あっ……アァアアアアッ!!」

 肉壷がひどく蠕動して、智則のペニスを刺激する。こらえられず、貴哉の中に射精した。

 すさまじい快楽に智則の頭は白く弾ける。

 ドクドクと激しく流れる血液と同じく快感が体内を駆け巡る。

 熱く弾ける花火のように、智則は燃え尽きた。

 最後の一滴まで、貴哉の中に精液を流し込み、死体のようにベッドに倒れ込む。

 ハアハアと激しい呼吸だけが部屋の中に響き渡った。

 止めどない欲望と、年齢以上の運動量に躯は悲鳴を上げている。

 だが、麻薬以上に甘美な愛しい息子の躯に智則は中毒のように夢中だった。

「凄い……パパ……気持ちよかった」

 フフフッと天使のような悪魔が笑った。

「パパも気持ちよかったよ」

 貴哉は躯を乗り出して、チュッと自ら智則の口脣にキスをする。

「パパ……好き、大好きっ……」

 幸せそうに微笑む貴哉に、智則も増々愛おしさが増す。

「パパも貴哉が大好きだよ」

 典子にさえ、こんな甘い言葉を囁いたことはない。

 貴哉は智則の特別だった。

 貴哉の為なら全てを投げ打ってかまわない。

 全財産もこの命さえも。

「パパ……嬉しい」

 再び寄せられた口脣が重なる。

 小さな舌が乾燥した智則の口脣を割って入ってくる。

 絡ませようとしたら、まるで蝶のように気紛れに逃げた。

 追い掛ければ逃げ、諦めれば挑発するように突いてくる。

 何度も繰返していると、クスクスと笑い声が聞こえた。

 からかわれているのだと分っていても、それすら可愛いと思える。

「こらっ!」

 冗談で怒ると、貴哉は笑いながら「ごめんなさい」と謝った。



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