タブー
お兄と兄の友人×弟
ショタ,3P,強姦,媚薬
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01
天音が学校から帰ってくると、玄関に脱ぎ散らかした靴が散乱していた。
兄の皇紀が、また質の悪い友だちを連れてきたのだと知る。
天音はできるだけ彼らに見つからないように、こっそりと自分の部屋に向った。
兄の部屋を通ると、廊下まで煙草の匂いがした。未成年にも関わらず、彼らは煙草どころか酒までも飲んでいる。
時々、女の人を連れ込んでいやらしいこともしているようで、兄の部屋から漏れてくる女の人の変な声を、天音は耳を塞いでやり過ごしている。
天音は彼らのことが嫌いだった。本当はこの家になんて入れたくない。
だが、五つも年の離れた兄は、両親よりも遠い存在で、天音は自分が兄にあまり好かれていないことも知っていた。とてもそんな我が儘を言える仲ではなかった。
とにかく彼らが帰るまで、天音は部屋でじっとおとなしくしているほかなかった。
隣の兄の部屋では、酒盛りでもしているのか、ひどく騒がしい。大きな声や笑い声が煩いほどだった。
天音はそんな騒音に眉を少しだけ潜めて、ランドセルから宿題を取り出して、机の上に広げる。
今日は苦手な算数の宿題だった。
特に勉強が好きなわけでもなく、その上、こうも騒がしくては解ける問題も解けるはずもなく、集中力の掛けた天音は、爪を噛む。
苛立ちがつのる中、ガチャリと扉が開く音がした。
驚いて振り返ると、男が立っていた。それは兄の友人の一人だった。何度かこの家で顔を見たことがある。
どちらにしても、ノックもしないで人の部屋に入ってくるなんて、常識人でないことは確かだ。
「よう、なにやってんだ?」
男は片手にグラスを持って、男からは鼻をつくような匂いがする。
この人お酒臭い……酔っているのかな?
「えっと……宿題です……」
早く部屋から出ていって欲しいと願う。
「宿題? うわっ、懐かしいな」
男の手が馴れ馴れしく天音の肩に掛かる。普段人に触れられることのない天音は、男の手の温もりが嫌だと思った。
「へぇ〜、算数か。今、何年?」
「六年生です」
どうしてこんなことを聞くのだろう?
暇つぶしなら、早く帰って欲しい。
「ふ〜ん、六年生か……」
男はそう言うと、じっと天音を見つめていた。まるで絡み付く視線が気持ち悪かった。
「まあ、ちょうどいいかな」
呟くように男が言った。
その意味ありげな言葉が、妙に気になった。
「名前はなんて言うんだ?」
嫌だ、名前なんて教えたくない。
天音は黙って俯いた。
「聞こえてんだろ、名前は?」
男は睨みながら、苛立った声を出す。そんな男の気配が怖くて体が竦んだ。よくわからないが、逆らったら殴られる気がした。
「天音……です」
「あまね……か。兄弟そろって変わった名だな」
天音も皇紀も、読書好きの母が決めた名前だった。ありふれたものが嫌いなのだと言っていた。
「でも、いいな。似合ってるよ」
男に褒められても少しも嬉しくなかった。
「なあ、天音。そんなつまらない勉強なんて止めて、俺達と遊ぼうぜ」
男の言葉に天音は目を見張った。
子供の天音を誘うなんて普通ではあり得ない。
機嫌がよさそうに笑っている男の笑みも、なにか裏がありそうに思えてしょうがない。
「あの……僕はいいです。宿題もしないといけないから……」
「宿題なんて後ですればいいだろ。いいから来いよ」
男は天音の手を掴むと、強引に引っ張った。
どうやら元から天音の言葉など聞くつもりもなかったようだ。
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