狂熱

複数高校生×高校生
ショタ,3P,輪姦


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 01

「嫌だっ……やめてくれよ……ううっ……どうしてこんな……」

 さっきまで皆で楽しくお酒を飲んでいたはずなのに……。

 自分に今起きていることが信じられなかった。

「好きなんだよ、お前のことが……」

「嘘だっ、好きならこんな……こんな酷いことできるわけないっ! 頼むから……お願いだから、離してくれ……俺達、友達だろ……なぁ、黒沢」

 だが黒沢は苦しそうに微笑んで首を振った。

「白石っ……加藤っ……牧瀬っ……坪井っ!! 誰でもいいから助けてくれよっ!!」

 今、自分を押さえ付けている男達の顔を見ながら名前を呼ぶ。

 だが、彼らは一様に、罰が悪そうに視線を逸らせるだけだけだった。

「どうして……皆、友達だって思ってたのに……酷い……ううっ……」

 堪え切れずに涙が溢れる。

 嘘だと思いたかった。
 これが現実なら、あまりに惨すぎる裏切りだった……。

 さっきまで友人だと思っていたヤツらに、俺はソファーの上で裸に剥かれて、腕は後ろ手に括られて、両足を広げられてひじ掛けに掛けられていた。

 最初はふざけているかと思ったが、嫌がっても一向に止める気配もなく、本気で抵抗すると五人がかりで押さえつけられた。

 服を剥ぎ取られ、余りにも屈辱的な格好を強制されて、怒りを通り越して涙が出てきた。

「俺達はお前のことを、友達だなんて思ってはいない……皆、お前が好きなんだ」

「好きなら、こんな酷いことできるはずがないだろっ! 俺が好きだって言うなら、離せよっ! 俺に触るなっ!」

「好きだから触りたいんだ。匠を愛したい……」
「そうだ。俺達以外のヤツらには触らせているくせに……」

 勝手な言い様に絶句する。

 確かにオレは痴漢にあったり、よく襲われたリするけれど、俺自身が望んでされたことなんて一度もない。

 そんなことは友達である、こいつらには一番分って貰えていると思っていたのに……。

「勝手なこと言うなっ、俺がどれだけ嫌な思いをしているか知らないくせに……」

 躯に這う知らない男の手の感触。
 欲情した生暖かい荒い呼吸。
 激しい嫌悪と恐怖。

 いつだって抵抗しようと思うのに、いざ痴漢にあうと恐怖でなにもできなくなってしまう。

 またそんな自分が惨めで情けなかった。

「わっているさ……」
「だったら、どうしてっ!!」

「わかっているからこそ、煮詰まったんだろ。俺達がどれだけ好きになっとしても、お前が俺達に振り向くことなんてないだろ」

「それは……」

 そんなこと……しょうがないじゃないか。俺は男なんて好きになれないんだから……。

「そのくせお前は隙だらけで、いつも男達に好きな様に触らせやがって……」
 
 白石が苦々しい口ぶりで呟く。

「そうだ……お前が俺達に泣きつくたびに、俺達ははらわたが煮え滾るような気持ちを味わっていたんだぜ」

 腹立たしそうに牧瀬が言った。

「そんなこと知らない。そんなの俺のせいじゃないっ!」

「お前はいつだって被害者だって嘆いてばかりいるけど、俺達を誘惑したのはお前なんだぞ……」

「俺は、そんなことしてないっ!」

 友達なんだぞ、誘惑なんてするはずないっ!

「お前は気づいてないんだよ。今日は胸を触られたとか、尻を撫でられたとか……ましてや玉や竿まで弄られたって聞かされて、俺達はそれに怒り狂うのと同時に欲情していたんだ」

 肩を掴む加藤の手が痛いほどだった。
 
 いつも慰めてくれていた友達が、本当は影で欲情していたなんて、どうして判るだろう……。

「そんなっ……俺はお前達が友達だって思ったから……だから……」

「だから、お前は隙だらけだって言うんだ。自分が甘い蜜だってことも知らずに、蜜蜂の群れの中にいることすら気がついていない。それがお前の罪なんだよ」

 眉根をしかめて黒沢は言った。
 酷いことを言いながら、言われた俺より傷ついた顔をしていた。



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