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養父×息子
ショタ,調教,鬼畜,強姦,暴力,玩具,流血


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 01

 その日、彬也が学校から帰ると、母親が家からいなくなっていた。

 母親は自分の服と装飾品と、義父の預金一千万を持ち逃げして、若い男と駆け落ちしたのだと、後で聞かされた。
 
 まだ、母親が再婚して二年にも満たない春のことだった────。

「お前は、今日からこの家の奴隷だ」

 優しかった養父が、見たこともない冷酷な眼差しを向けて、彬也に言った。

 養父である泰典は、彬也に初めて優しく接してくれた大人だった。母はもとより、子供より男の方が大事な女だった。彬也は生まれてから母親に優しくされた覚えがない。
 だけど泰典だけは違っていた。再婚してから泰典はまるで我が子のように可愛がってくれていたのだ。

 だから、この変わりように彬也は狼狽える。

「えっ……?」

 奴隷……って。

 まだ、小六になったばかりの彬也には、奴隷という言葉は知っていても、正確に理解することはできなかった。

「私や、俊樹の命令に、どんなことでも従わなくてはならないと言うことだ」

 養父の眼は真剣で、彬也は得体の知れない不安に震えた。

「ぼ……僕…そんな…奴隷なんて……」

 できないと言ってしまいたかった。だが、泰典の見下ろす視線が怖くて、言えなかった。

 奴隷……という言葉自体が怖かった。きっと、とても酷いことをされるのだという予感がした。

「嫌なら別にこの家から出て行ってもいいんだぞ。お前は私の子供でもなんでもないんだからな。それに、なんでもするから、ここにいたいと私に縋ってきたのは、お前じゃあないか」

 泰典の言葉に彬也は項垂れる。

 確かに血の繋がりもない泰典に、そう願ったのは彬也だった。しかし、それは自分が大好きな泰典の傍を離れたくなかったからだ……。

 しかし、あれほど優しかった泰典は、冷淡なほど蔑んだ眼で見下ろしている。

 母親が出て行ったことよりも、泰典に冷たくされる方が辛かった。
 ずっとこんなふうに泰典に蔑んで見られるぐらいなら、いっそ離れた方がいいかもしれと思った。

 だけど……。

 頭を撫でてくれた、大きな手の平。
 膝の上に乗せてくれた、広くて、頼もしい胸。
 抱き締めてくれた温もりも……。

 初めて人の温もりを、彬也に教えてくれたのは泰典で……。

 まだその記憶は鮮明に彬也の中に刻まれていた。
 ここで離れてしまったら、もう二度と泰典の優しさを与えられることはないのだと、子供ながらにも彬也には解っていた。

 そんなのは嫌だ。
 
 もうお父さんに会えなくなるなんて……そんなの耐えられない。

「なります……僕、奴隷にでもなんでもなります。だから、僕をここに置いてください」

 きっと今はお母さんがいなくなって、辛いからこんなふうに僕に当たってるだけなんだ。

 だから……きっと時間がたって心の傷が癒されたら、きっとまた、あの優しかったお父さんに戻ってくれるはず。

 そう思うことが彬也の希望だった。 



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